>





平戸祐介さんの新譜『Higher&Higher』が到着!前作の流れを踏襲しつつもさらに没入感のあるサウンドが魅力。メンバーはベースにGecko and Tokage Paradeの中山拓哉さん。ドラムはジャズ/ヒップホップグループSANABAGUN.の澤村一平さん。
またMIGHTY RYEDERSのカヴァー「Evil Vibrations」など歌ものも収録されているのも今回のアルバムの特徴。R&Bシンガーの笠原瑠斗さん、札幌のシンガーソングライター上野紗英さん、福岡の若き女性シンガー来海さんなど若手アーティストを起用。パーカッションには石川勇人さんと、豪華で聴きごたえあるこのアルバムについて平戸さんに伺いました。 また、アルバム参加アーティストからコメントを頂きました。(2022年3月)

平戸祐介 インタビュー コメント


---2019年12月リリース『Tower Of Touch』以来のアルバムですが、今回のアルバムを作ることになった経緯を教えて頂けますか。

平戸:前作の「Tower Of Touch」 リリースしてすぐ、 次作へのアイディアがあったこと 。
また未曾有のコロナ感染症に見舞われて、生憎何もリリースイベント等何もできなかった事にも起因してます。

---ベースは前作に続き中山拓哉さん(Gecko and Tokage Parade)。ドラムはジャズ/ヒップホップグループSANABAGUN.の澤村一平さん。
お二人の抜擢の経緯やお人柄などご紹介頂けますか?


平戸:中山さんは、 僕のラジオ番組、また知人を通じて知り合いました。
僕のラジオ番組で生演奏を披露してもらったんですが…それが歌心があるんだけどテクニックも兼ね備えている素晴らしい演奏でとても感銘を受けてそこから彼に参加打診をしました。何事にも柔軟に貪欲にチャレンジする方です。

澤村さんも中山さん同様、僕のラジオ番組での音源紹介から知りました。
どんなスタイルにも柔軟に対応する現在の若手の中でも指折りの素晴らしいドラマーです。

人間的にも彼らは人を思いやる事ができるジェントルマンなミュージシャンです。

----レコーディングはどのぐらいかかったでしょうか。制作エピソードなどあれば伺えますか。
特に3人の息がぴったりで、素晴らしいアンサンブル!と感激しました。


平戸:制作自体は半年ほどで終わりました。 至ってスムーズでした。
ただコロナだけが目の上のたんこぶでしたが、なんとか進行できました。

実は制作に入る前に僕が長崎で始めた音楽事業「デジマ ミュージック ヘリテイジ」のオンラインコンテンツをこのレコーディングメンバーで演奏したのです。
ですので制作に本格的に入る前の段階から演奏を共にしていたのが大きかったのかもしれません。
あと3人とも音楽的に嗜好するものが近いと思います。

---前作に続きレーベル「AT HOME SOUND」からのリリース。このレーベルはDJのRyuhei The Manさんが率いていらっしゃいましたが惜しくも2021年2月に急逝。本当に驚きましたし、とても悲しい出来事でした。
「AT HOME SOUND」レーベルは現在も続いていることにホッとしました。今の平戸さんの想いを伺えますでしょうか。


平戸:当時僕は、アコースティックジャズへ回帰していくか、それともクラブミュージックを基盤とした先鋭的なジャズをやるかで迷っていました。 たまたまRyuheiさんのミックス音源を聴く機会があり、単純に「かっこいい」と思いました。そんなRyuheiさんがレーベルも主宰しているという事も知りました。
これは何か良いきっかけになると考え、細かい事は考えずに今自分がやりたい「かっこいい音楽」をRyuheiさんのレーベルでやってみたい!と思ったのが最初でした。
とにかくやりたい事を思う存分にやらせてくれたRyuheiさんには感謝ですね!今頃天国でこの新作を聞いてくれていると思います!

---『Higher&Higher』というタイトル。より高みを目指す平戸さんの決意を感じます。
そのあたりについてはいかがですか。


平戸:はい。その通りです。前作より今作を素晴らしいものに! ...そんな思いで毎作妥協なく進めております。
今作以降は若手をどんどんフィーチャーした楽曲をどんどんクリエイトしたいと思っています。

また自分の企画で「Recruitment of Creators」という若手クリエーターを発掘、応援する企画を進行させています。
我こそはと思う方は是非連絡してほしいですね(笑)。

---最近は「DEJIMA MUSIC HERITAGE」のエグゼクティブプロデューサーをなさったり、ますますご活躍されている平戸さん。
最近の音楽シーンに対するお考えについてはいかがですか?


平戸:このアルバムでもそうですが、 ますます若手の才能発掘や披露の場を提供できたらいいなと思っています。「継承」活動はやっていかないと思っています。
僕がシーンの駆け出しの頃も諸先輩に可愛がっていただきました。
その御恩は忘れてはいけないことです。 少しづつでも必ず拡げていきます。
あとは少しでも周りの方々の幸せに寄与できるアーティストになりたいです。

---今後の展望や2022年のご予定など伺えますか?

平戸:まずは長崎での音楽事業「DEJIMA MUSIC HERITAGE」 を軌道に乗せる事ですかね。
故郷の長崎を誰よりも愛していますし、こちらも恩返しをしたいです。
まだ言えないですが…様々な取り組みを今後も考えていますので。僕のOfficialであったり、SNSをフォローしてもらえると嬉しいです!

---どうもありがとうございました。




『Higher&Higher』 YUSUKE HIRADO

1.INTRODUCTION
2.Kaleidoscope
3.Route 202
4.PUZZLE
5.Evil Vibrations feat. 笠原瑠斗
6.Midnight Fantazy
7.Shades of Blu
8.Air Dancing
9.INVISIBLE feat. 来海
10.It got to be FUNKY
11.Dreamin’ Sunday
12.CLOSING

発売日:2022年03月23日
規格番号:AHS57
レーベル:AT HOME SOUND

平戸祐介(key)
中山拓哉 (el-b from Gecko and Tokage Parade)
澤村一平 (drs from SANABAGAN.)

ゲスト
笠原瑠斗(Vo)
上野紗英(Cho)
来海(Vo)
石川勇人(perc)

【作品情報】
多方面で活躍を見せる日本を代表するジャズピアニスト、平戸祐介 の新プロジェクトが、待望のフルアルバムを発表。
前作 『TOWER OF TOUCH (AHS-015)』 で披露された職人芸とも言える、ジャズ~クロスオーヴァー~ファンクを巧みに融合させたサウンドを踏襲しつつも、本作では全体を通してポップ性をより追求した作品となった。
先行7inchシングルにも収録のSoul/R&Bシンガー、笠原瑠斗 と 上野紗英 をフィーチャーした MIGHTY RYEDERS 「Evil Vibrations」 のカヴァーに加え、福岡が生んだ若き女性シンガー "来海" を迎えたオリジナル楽曲 「INVISIBLE」 も本作のトピックの一つ。
「Kaleidoscope」「Shades of Blu」「It got to be FUNKY」など、平戸の根底に流れるブラックミュージックへの敬意溢れるダンサブルな12曲が並ぶ。
『HIGHER & HIGHER』 というアルバムタイトルが差し示すように、天井知らずの創造力を持ち、常に高みを目指し続ける平戸自身の、精神世界を投影した傑作の誕生である。

作品サイト
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008422885




◆プロフィール

平戸祐介 (ピアニスト/作曲家/プロデューサー)

長崎県長崎市生まれ。
幼少の頃からジャズ喫茶を経営していた父親の影響で膨大なジャズ・レコードを聴きながら育つ。
母親はクラシックピアノ教師であったため4歳からピアノの基礎を学ぶ。
中学生の頃からジャズピアニストとして活動開始。
高校卒業後、ジャズの本場ニューヨークへ渡りニュースクール大学ジャズ科へ進学。
レジェンド ウォルター・ビショップJR(ピアノ)に師事する。
1995年にはリチャード・デイビス (ベース)、ウィナード・ハーパー (ドラムス)と共演、日本ツアー成功を収める。
同大学卒業後、帰国。2003年ジャズカルテットquasimode(クオシモード)を結成。「踊れるジャズ」を掲げ国内外屈指のアーティスト群と共演を果たす。
2009年 アメリカ名門ジャズレーベルのBLUE NOTEと正式契約を交わしフジロックフェスティバルをはじめとした国内外の大規模フェスにも出演。
2015年 各々の活動を充実させるべくquasimodeが活動休止。
その後はCASIO電子楽器アンバサダーを務めながらFM長崎での自身のレギュラー番組でのMC、また自身初の教則本のリリースを果たすなどその活動は多岐にわたる。
2020年 長崎・出島において長崎バスグループと手を組み、音楽 アート 教育などを通じて長崎市の魅力を史跡出島から国内外へワールドワイドに発信するべく音楽事業 デジマ・ミュージック・ヘリテイジを設立。
今年、 2年ぶりのニューアルバム「Higher&Higher」をAT HOME SOUNDより3月23日リリース。


Yusuke Hirado Official Web Site
http://yusukehirado.net/
平戸祐介 公式facebookページ
https://www.facebook.com/yusukehirado.funpage
Twitter
https://twitter.com/hiradospree



<Cheer Up!関連リンク>

特集Cheer Up!MUSIC2020参加(2020年)
http://www.cheerup777.com/2020cheerup.html#section8
『Tower Of Touch』インタビュー(2019年)
http://www.cheerup777.com/2019hirado.html
特集Cheer Up! Christmas/My Favorite Christmas Music参加(2019年)
http://www.cheerup777.com/xmas2019/xmas2019-2.html#section15
教則本『3年後、確実にジャズ・ピアノが弾ける練習法』インタビュー(2019年)
http://www.cheerup777.com/hirado_text2019.html
Yusuke Hirado Prospect『Heritage』インタビュー(2017年)
http://www.cheerup777.com/heritage.html
Selim Slive Elementz『Resurrection(復活)』インタビュー(2017年)
http://www.cheerup777.com/selim2.html
KYOTO JAZZ SEXTET『UNITY』インタビュー(2017年)
http://www.cheerup777.com/unity2.html
平戸祐介インタビュー(2017年)
http://www.cheerup777.com/hirado2016.html
KYOTO JAZZ SEXTET『MISSION』特集 コメント参加(2015年)
http://www.cheerup777.com/kjs2.html
『Voyage』インタビュー(2015年)
http://www.cheerup777.com/hirado_voyage.html
quasimode『My Favorite Songs』インタビュー(2014年)
http://www.cheerup777.com/quasimode.html
『Speak Own Words』インタビュー(2012年)
http://www.cheerup777.com/hirado.html



(C)2009-2022 Cheer Up! Project All rights reserved.