期待の新ユニット、ピラニカの登場!ケロヨンさんのキュートな歌声、ヒデヒコさんが作るちょっぴり不思議で親しみやすい曲の数々。たちまちピラニカのトリコになってしまうはず。
ピラニカについて初めて知る方は、記事にリンクされた動画をぜひご覧になっていただきたいなあと思います。ピラニカの魅力を伝える言葉は難しい!歌をぜひ味わっていただけると嬉しいです。
今回はお二人にピラニカ結成のいきさつや、1stアルバム『YAWARAWARA』について伺いました。(2022年4月)

---ピラニカというユニットを始めたいと思われたいきさつについて伺えますか?

ヒデヒコ:ぶどう÷グレープというバンドを調子良くやっていたんですが、メンバーの体調不良でどうにも活動を続ける事が不可能になったんです。
当初は新たな活動がどうなるのか、どうしたいのかというイメージが全く無かった。
そんな時ケロヨンと出会い、直感的にこいつとなんかやったら面白いって、確信しました。

---お二人の出会いはどんな感じだったのですか?

ケロヨン:友達に意味なく送った小顔矯正パックをつけた不気味な写メを、断りもなくヒデヒコリーダー(注:ケロヨンはヒデヒコの事をこう呼ぶ)に転送されて、ヒデヒコリーダーが「この子、いいじゃん!」(←なぜ?)となったのがきっかけです。

余談ですが、私は昔からちょっとした能力があって…
この先、自分の未来にものすごく影響力を与えるだろう人に出会うと、会った瞬間に全身がゾワゾワゾワーーッとなるんですが、ヒデヒコリーダーに出会った時は、今までで1番、超ド級のゾワゾワゾワーーでした。

ヒデヒコ:80年代、僕が名古屋でやっていたショッカーズというバンド時代によく対バンしていた変態バイオレンスバンド、エゴンシーレのVocal中川くんにケロヨンを紹介して貰いました。
彼はぶどう÷グレープボーカルの後釜に、と思っていたようですが、僕としてはそこに持っていくより、この不可思議な子と新たなカタチを作って行った方が面白いはず、と強く感じたんです。

ケロヨンは元ブラジリアン柔術アジアチャンピオンという、いかにも恐ろしい冠を持っていますが、そのイメージと裏腹にナイーブな感受性や素晴らしい芸術センスを持っています。普通の人が普通に出来ることがちゃんと出来なかったりしますけどね。まあ天才によくある、片寄った人間なんだろうなあ。常に周りの人を惹きつけてしまうカリスマ性を持っている子ですね。

---ケロヨンさんから見て、ヒデヒコさんはどんなお人柄ですか?

ケロヨン:小柄で華奢な見た目からは全く想像できないくらい、エネルギッシュでパワフルで好奇心旺盛な方です。
フットワークが軽く、頭の中で浮かんだアイデアを具現化するスピードがものすごく早くて、ネガティブな出来事やマイナスの感情をプラスのエネルギーに変換できる能力に長けています。
いたずら好きで、少年のような面があり、どんなジャンルの人とも垣根を越えてすぐに仲良くなれる人懐っこさと繊細さが人を惹きつける魅力になっているように思います。

…あ、あとウッカリミスが意外と多いです。
私もかなり多いので、よく「ケロヨンのウッカリがうつった!」と言われますが、内心「元々なのでは…」と思っています。
とりわけライブの後は、必ずと言っていいほど何かを忘れて帰ります。2人とも(笑)。

---今回のアルバム『YAWARAWARA』、とにかくすごいアルバム。夢中で聴かせていただきました。
曲はヒデヒコさんが作られているとのこと。ぶどう÷グレープにも通じる、キャッチ―で聴きやすく、とっつきやすい曲ばかりですね。
ケロヨンさんの歌声を生かした癒しの歌が多く、何度も聴いてしまいます。


ヒデヒコ:ありがとうございます。ケロヨンはとてもエネルギッシュでノリが良いので、風変わりなアイデアを出しても、サラッと乗ってくれます。なので、コレはどうだ、次はコレなんかどう?、と、曲アイデアの出しがいがあります。
あと、2人ユニットは予想外に自由度が高い。メンバーを入れてバンドサウンドにも出来るし、コンピュータを駆使してエレクトリックに作り込んだりと、あらゆる方法で録音出来るのが強みです。
今回のアルバムはピラニカの利点が全て表現されました。

---ヒデヒコさんは、曲作りはどのようにされているのですか?

ヒデヒコ:さあ曲作るぞ、詞を書くぞというスタートは無いですね。ひらめき、アイデア先行、初期瞬発力で曲を作って行きます。なので、詞の一部、メロディまたはベース、鍵盤、リズムetc、何から作られて行くかは決まってないですね。きっかけがどうであれ、これだっ、というひらめきは手放さない。
ピラニカはポップ、キャッチーでとっつきやすいんだけど、何にも似ていない、という革新的ユニットでありたい。

---アルバムタイトル『YAWARAWARA』に込めた思いを伺えますか?
ケロヨンさんがブラジリアン柔術をされていたことと関係あるのでしょうか。


ヒデヒコ:ケロヨンとは、いつもブラックユーモアとか言い合って笑ってる事が多いんです。その時もバカな事を言い合ってたんですが、ちょうどアルバムタイトル考えてる時だったので「ヤワラ女が笑ってる」やわら笑う→YAWRAWARAに繋がりました。これは発声しやすくて、意味深なタイトルだなと。深い意味はございません(笑)。

---ヒデヒコさんは長い音楽キャリアをお持ちですが、ケロヨンさんは音楽活動は初めてなのでしょうか?いつごろから歌が好きになったのでしょう?

ケロヨン:まったく初めてです。
ただ、小学生の頃から音楽は大好きだったので、祖父に押し入れをDJブース風にしてもらってラジオ番組ごっこをしたり、キーボードで適当に作って歌った曲をカセットに録音したりして遊んでいました。

とある日、そんな恥ずかしい曲を父に突然カーステで流されて死ぬほど恥ずかしかった出来事は今でも軽くトラウマです。

---学生時代によく聴いていた音楽ジャンルについて教えて頂けますか?

ヒデヒコ:中学生時代はビートルズ、ストーンズ、ディラン、ザ・バンド。高校生時代はパンク、ニューウェーブにどっぷり。20代の後半から遅まきながら、ブラックミュージックにハマりました。

ケロヨン:小学校の時、何かのご褒美で初めて買ってもらったCDはJITTERIN'JINNでした。
それ以降は、Red Hot Chili PeppersやBECK、Björk、Radiohead、The Specialsなどが好きでした。

---お二人それぞれ、どんな趣味をお持ちなのか気になります。最近ハマっていること、趣味、好きな映画や本など、プライベートでお好きなことについて教えて頂けますか?

ケロヨン:最近、ヒョウモントカゲモドキという爬虫類を飼い始めたんですが、もう可愛すぎてメロメロです。

趣味は、ひとり旅、部屋の模様替え、ピクニック、バイクなどです。
好きな映画は、『Buffalo '66』。
好きな本は、ディーパック・チョプラの『人生の本質』です。

ヒデヒコ:好きな映画はいっぱいありますが、タランティーノの『パルプフィクション』は好きすぎて、30回以上リピートしています。脚本の英語翻訳本も持っていて、セリフを全部覚えているので字幕を消して観ています(笑)。
他に好きな監督はジム・ジャームッシュ、マーティン・スコセッシ。昔のだとゴダールとかetc。
本は常に何らか読んでいて、現代の小説家なら角田光代、吉田修一は新作が出ればすぐにとびつきます。

---このWEBマガジンでは、ご登場下さる方の「Cheer Up!ミュージック」を伺うのが恒例なんです。
お二人のCheer Up!ミュージックを教えて頂けますか?


ヒデヒコ:落ち込んでる時は、アッパー感のある曲を聴くより、レディオヘッドみたいなのを聴いて、暗雲が去るのを待つ方が良いですね。
逆にエネルギーが高まり、やる気満々の時、アルバムなら、リチャードヘルの「ブランクジェネレーション」1曲選ぶなら、ジョン・レノンがエルトン・ジョンとデュエットしてる「真夜中を突っ走れ」、アーティスト1つ選ぶならやっぱり、ストーンズかな。

ケロヨン:Dr. John「Iko Iko」
ヒデヒコリーダーに教えてもらった曲なんですが、自分の名前(本名アイコ)を呼ばれてるように聞こえるのでテンションが上がります(笑)。

---今後のピラニカでの夢や展望を教えて頂けますか?

ケロヨン:見知らぬ人の車やお店、鼻歌からピラニカの曲が流れて来たら最高です。

ヒデヒコ:ぶどう÷グレープでもツアーしたアメリカ、イギリスはもちろん、アジアのあちこちにも進出したい。あと、母存命中、紅白歌合戦に出たい。いや、出ます!

---どうもありがとうございました。ピラニカの紅白出演の朗報、そして新曲も楽しみにしております。













『YAWARAWARA』ピラニカ

1.プールに行こう
2.空の上
3.月夜の二人
4.血液のファンタジー
5.紙の舟
6.天に捧ぐ
7.WE ARE PIRANICA
8.妄想トリップ
9.雲と太陽
10.愛の暴走
11.祈りの糸
12.転生

発売日:2022.03.30
レーベル:TOKYO MOR
規格番号:MOR6957
バーコード:4562468040579
価格:2200円(税込)


【作品情報】
福よぶ不可思議展、開催中!キュートな名曲博覧会♪
ザ・ショッカーズ、ぶどう÷グレープ等と長きに渡り音楽シーンを先導して来た「ヒデヒコ(永井秀彦)」がブラジリアン柔術、元アジア・チャンピオン「ケロヨン」の備え持つ音楽センス、歌唱力に目をつけ、結成されたユニット。キリッとクールなアコースティックなサウンドでありながら、ポップ、キュートでパワフルな佇まいが持ち味。ライブを行う度に話題を振り撒き続け、遂に1stフル・アルバムが完成。




【ピラニカ プロフィール】
ヒデヒコ(永井秀彦)とケロヨンにより、2019年3月結成。
ライブを中心に活動を開始し、2020年1月、デビューシングル「愛の暴走」を配信リリース。この曲が話題を呼び、その後のライブに期待が掛かったが、2020年3月の全世界的なコロナ禍により軒並み中止に。発想の転換でステイホームな創作活動に専念し、2020年5月シングル「ラッキーサンデー」「電子音が鳴ってる」2曲同時配信リリース、2020年10月、4曲収録のミニ・アルバム「はつみに」配信リリース。ライブ活動も徐々に再開し始め、さらなる進化を続ける中、満を持して2022年3月1stアルバム「YAWARAWARA」をCDと配信でリリース。

ヒデヒコ(永井秀彦):ギター、ヴォーカル、作詞作曲、プロデュース
1980年代初頭より、ザ・ショッカーズ、ヒデ&ビリー、バケラッタ、ぶどう÷グレープ等で活動、現在も音楽シーンを疾走中!日本のみならずアメリカ、イギリスでのライブ・ツアーの成功により、海外にも根強いファンを持つ。2013年には、自身の音楽人生を綴ったエッセイ集を出版。

ケロヨン:ヴォーカル、ピアニカ
幼少の頃より柔道に熱中、元ブラジリアン柔術アジア・チャンピオンの肩書きも持つ。その経歴から想像されるキャラからは程遠い、天然系カフェ癒しVOICEの持ち主。

ピラニカ Official Web
http://piranica.net/
Facebook
https://www.facebook.com/piranicapage/
Twitter
https://twitter.com/PIRANICA1

♪最新Live Information

2022年4月15日(金) 東京都 新宿 LiveFreak
「ピラニカ1st CD 発売記念ライブ 〜TOKYO MOR 9th stage〜 」

出演:ピラニカ(ケロヨン、ヒデヒコ、トオル、ジュン、丸市)
共演:Boogie theマッハモータース/ゼーゼーハーハー
open18:30 start19:00 前売り2500円 当日3000円 共に+1DRINK
https://live-freak.jp/




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