ギタリストの和泉聡志さんがキャリア初のリーダーアルバム『GOLDEN MOMENT』をリリースされました。
和泉さんは大野雄二さん率いるLupintic Sixで長年活躍するほか、フラッシュ金子さん(米米CLUB)が音楽を担当した朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でもギターを演奏。多方面で幅広く活躍されています。
そんな和泉さんの1stアルバムは、多彩なギタープレイを味わえ最高の心地良さ。この夏を彩ってくれること間違いなし!今回は和泉さんにオンラインにて、このアルバムのことや、これまでの音楽人生についてもじっくりお伺いしました。(2024年6月)

---和泉さんの長いキャリアの中で初のリーダーアルバムとのことですが、今回アルバムを制作することになった経緯について伺えますか?

和泉:20歳ぐらいの頃、出しませんか?というお話があったのですが、その時はうまく噛み合わなくて出せなかったんです。
今回は、こう言ってはなんですが、キャリアも結構積んできたし、このあたりで出しておこうかと、自分の中でタイミングが来たのを感じたので、出すことにしました。

---アルバムの収録曲は、以前から作っていらした曲もあるのでしょうか。

和泉:自分のグループ自体はもう10代の終わりから始めていたのでオリジナル曲がいっぱいあって。この録音のために新しく作ったっていうのはないですね。

---このアルバムの参加メンバーは、高瀬順さん(Keyboards)、江口弘史さん(Bass)、渡野辺良太さん(Drums)。どのような経緯で出会われたのですか?

和泉:僕のバンドはメンバーが何度か変わっていますが、この10年近くはこのメンバーですね。最初はキーボード無しでやってたんですけど、途中から高瀬さんに入って頂きました。
高瀬さん、江口さんは、ベテランハーモニカプレーヤーの八木のぶおさんのバンドでご一緒したのがきっかけで、18年ぐらい前に出会って。勝手知ったる仲で安心してます。
渡野辺良太くんは、上々颱風の渡野辺マントさんの息子さんなんですよ。
ライブハウスのセッションで一緒になり、スカウトしました。

---ここからは一曲ずつお伺いいたします。

1.Manhattan shiner
---1曲目からテンション上がりますね!爽やかで、サウンド全体がちょっと懐かしい感じで、フュージョンファンにはたまらないです。いつ頃作られたのですか?

和泉:これは新しいほうで、2年ぐらい前に作りました。

---アレンジはメンバーとご一緒に考えるのでしょうか?

和泉:基本的にいつもライブでやってるメンバーなので、何も言わなくてもいいんですね。曲を聴いてもらえば、「この人達だったらこうやるな」っていうのが僕の中では想像できてるので。あまり細かいことは言わないですね。

---今回のアルバムでギターは何本使われたのですか?

和泉:今回使ったのは5本ですね。曲によってギターを変えてる、っていうぐらいです。
「Manhattan shiner」とか、作ってる曲のコンセプトは難しい曲じゃないと思うんです。分かりやすい曲ばかり。
そのあたりは、作曲家・ピアニスト大野雄二さんのバンド(注:Lupintic Six)での経験が大きくて。大野さんいわく、「難しい顔をして難しい曲をやってるうちはまだまだ!間口を広げて、ジャズに詳しくないような人でも聴けるものを作りなさい」っていうのが凄く僕の中で腑に落ちるところがあって。まずは誰が聴いても分かるものにしようと。
難しい音符の羅列なんかは、多分、アルバムを通して1曲も無いはずなんです。
誰が聴いても一回聴けば分かるっていう、そういうコンセプトはありますね。

2.Purple sunset
---メロウで、夏の夕方に海沿いを散歩しながら聴きたくなるような曲。この曲ではどのギターを使われたのですか?

和泉:僕はヴィンテージ・ギターが大好きで、沢山持ってるんです。
その中で1959年のテレキャスターを今回メインで使っていて。
あとは、割と僕の顔になっているYAMAHAのパシフィカっていう青いギターがあって、Lupintic Sixでも使っています。
それから「Greenback and silver scale」という曲では、1963年のフルアコって言われる、いわゆるジャズギターの人がよく使うような、胴のでっかいギターを使っています。
他にアコースティックギターとクラシックギターも使っていますね。

---作曲方法はどのような感じでされていますか。ギターを弾きながら浮かんでくるとか?

和泉:浮かんでくるって言うとかっこいいんですけど、作ろうと思って作らないと作れないですね。
曲が降りてくるなんていうのは嘘で、今の所こういう曲調のものが多いから、それとは違うもので、キーとテンポを考えて、このくらいの明るさでとか、まず作りたい曲のコンセプトを決めてから書きます。

---ギター一本での作曲でしょうか?それともコンピュータで打ち込むのでしょうか。

和泉:打ち込んだりもしますよ。でも基本的にはギターで、譜面書いちゃって。

---曲を作るのに時間はかかるほうですか?

和泉:できちゃう時はすぐできますね。できない時はもうできないです。途中でやめちゃってる曲とかいっぱいあります。

---そうだったんですね。
今回のアルバムでは、和泉さんのギターはもちろんのこと、エレピの音色の美しさにも心惹かれたんです。
キーボードの高瀬順さんは、原田知世さん・古内東子さんのサポートをされたり、杉山清貴さんのツアーに参加されたりというキャリアの方なんですね。


和泉:僕、フェンダー・ローズが大好きなんです。あれって、でかくて重くて運ぶの面倒くさいんですよ。だからシンセで代用することもあるんですけど、高瀬さんはこだわりを持っていて、ちゃんとその実物を持ってきてくれるんです。
やっぱりフェンダー・ローズにしか出せない質感というのがあって。本物じゃないと出ないもの。
今回アルバムを通してフェンダー・ローズの音色があるというのも、このアルバムの一つの特徴になっていると思います。

3.Pumpkin Bumpkin
---ファンキーで面白いベースラインとリズムの曲。ライブで盛り上がるでしょうね。ベースラインも和泉さんが考えて指定なさるのでしょうか。

和泉:「あのベースラインがあって、あのメロディー」というか、リフものというか。ベースラインが印象的な曲を作りたいな、っていうのがありました。ちゃんと譜面書いて、「これ弾いて」って感じですね。途中でそのベースラインが崩れる分にはいいんですけどね。

4.Mid hour
---切なくて、素敵なメロディーに聴き惚れます。ギターの音色がまたいいですね。

和泉:いわゆるガットギターと言われるナイロン弦のギターですね。よくボサノバで使われてるような。

---今回のアルバムは全体的に音質が凄く良いのも特徴ですよね。

和泉:今回は非常にラッキーだったんですが、レコーディングの世界で有名な和田貴史くん。彼はYouTubeでも有名で、作曲家なんですが録音機材などの界隈ではカリスマ的存在なんです。
今回、その和田くんのレーベルから出してもらったんですが、そこのスタジオ(DimensionCruiseStudio)で録ったんですよ。
とにかく機材もいいし、ミキシングや最終的なマスタリングを和田くんにやってもらって。

---音質の素晴らしさの秘密はそういうことだったんですね。

和泉:もっと言うと、その和田くんと僕は中学校の時に同じクラスで。一緒に音楽活動やバンドはやらなかったけど30年以上の仲なんです。
その中学の時に機材で遊んでいた感覚と同じ感覚で、今でもあーだこーだやってるんですよ。
だから僕の癖とかも知り尽くしてるんで、いい音に仕上げてくれて。

---ご縁ですね。いいお話!

和泉:和田くんも、この「Mid hour」が一番好きだと言ってました。

---オルガンとギターのユニゾンがまた良かったです。

和泉:いわゆるサビのところはキーボードとユニゾンにしようと思ってて、最初はストリングスでやろうと思ってたんですけど、高瀬さんから「ここはあえてオルガンでやりたい」という申し出があったので、それを採用しました。

---本物のハモンドを使用されたのですか?

和泉:高瀬さん、ハモンド持ってきました。それに「Manhattan shiner」「Pumpkin Bumpkin」ではMOOGを持ってきたんですね。
高瀬さんはシンセの便利な感じに頼らないというか。やっぱり、本物の音の太さっていうのがあるんですよ。
「Manhattan shiner」はMOOGがあったからこそ、あの雰囲気になったと思うんです。

---納得です。本物の威力って凄いんですね。

和泉:バイオリンだってシンセで出るじゃないですか。でも本物を聴くとね、説得力が違いますよね。なんかそれに似たようなことがありますよね。

5.Greenback and silver scale
---こちらはジャズギターですか?心地良いサウンドにリラックスできますね。

和泉:はい。このアルバムの中で1番ジャズっぽいテイストの曲かなと思ってるんです。
僕がジャズの音源の中で、初めて自分で買ったアルバムがハービー・ハンコックの『Maiden Voyage(処女航海)』。中学生の頃だったと思うんですけど、サウンド感が凄く忘れられなくて。
この曲は、僕の中で「処女航海」の雰囲気なんですよね。それよりもっと聴きやすいメロディーにはしてあります。サビとか付けて展開させて。だから、このアルバムでは一番ジャジーな曲になりますね。

6.That stuff
---このタイトルの意味は何でしょう?

和泉:「あの感じ」「あれですよ」「それね」みたいな意味です。

---カジュアルな英語表現なんですね。アルバム前半とはまた違った、ちょっとハードなギターの表情が味わえますね。

和泉:いわゆるジャズファンク、オルガンファンクって言われるものになるのかな。
ニューヨークに、Soulive(ソウライブ)ってバンドがいますよね。オルガンとギターとドラムの3人のバンド。
僕は22歳ぐらいのときに、オルガンのKANKAWAさんのグループにいたんですが、そのグループとSouliveのツーマンで日本全国回ったんです。
元々オルガンとギターって相性がいいんですよ。ジミー・スミス、ケニー・バレル、グラント・グリーンとかね。そういう曲も一曲入れておこうと思って。
これも「Pumpkin Bumpkin」と同じように、ベースラインのリフから作りました。

7.午後の憂鬱と僕
---想像が膨らむタイトル。やはり寂しい時や哀しい時に作られたのでしょうか。

和泉:これは…ネタをバラしてしまうと、昨年亡くなったカーラ・ブレイの曲で「Lawns」っていう名曲があるんですね。Lawns、芝生って意味なのかな。凄くいい曲なんですね。
その曲のメロディーは2つの音から入るんです。僕、カーラ・ブレイも好きなんですけど、2つの音で物語が始まるっていうのがね。僕もそんな感じで作りたいなと思って。
両方聴いてもらうと納得すると思いますよ。
ある種、「Lawns」に対するアンサーソングというか、「僕なりの回答はこれです」みたいな感じですね。

---中盤のギターソロが熱くて、こう、感情が込み上げてくるようなところが良かったです。

和泉:これは僕がいつも使ってる、YAMAHAのパシフィカっていうギターです。
1曲ぐらいこういう感情的に弾く曲が入っててもいいかなと思って。

8.Rollin' with Mr.WJ
---Mr.WJとは?ミドルテンポでリラックスできる曲ですよね。ギターがブルージィでセッションを楽しんでいるような感じが伝わってきます。

和泉:Mr.WJは、もう亡くなったんですけど、ウィルコ・ジョンソンのことです。ギター・ボーカルで、ロック界では有名な人。
僕、ウィルコとは仲良くて、一緒に釣りに行ったり、ウィルコがフジロックに出る時はお前も来いって言われて、ウィルコの部屋で一緒に昼寝したりとか。いい友達だったんですけどね…。その、ウィルコに捧げた曲になっています。

---そうだったんですね…。この曲で使っているギターは?

和泉:基本的にテレキャスターがメインですが、スライドギターも入れてあるんですよね。
古いGIBSONのMelody Makerでスライドしています。

9.One thirty five
---アルバム最後の曲は135。ギターの型番と関係あるとか?

和泉:それはね、深夜の1時35分に作ったっていう(笑)。

---予想が外れてしまいました(笑)。これまたアコースティックギターの音色が素晴らしくて、エレピとの相性も抜群ですね。

和泉:これは、ちょっと特別なギターです。コリングス・ギターの創始者、ビル・コリングスさんが存命中に特注でオーダーしたギターなんです。

---とても貴重なギターなんですね。

和泉:僕、楽器だけはこだわりがすごいので、楽器はいいものを使っていますね。アンプもビンテージのアンプを使っていて。FenderのTwin Reverbがあれば、もう幸せなんです。

---アルバムタイトル『Golden Moment』に込めた想いについてはいかがですか?

和泉:日の出の時間という意味もあるし、1回冷静に自分の通ってきた道を考えてみた時に、10代からやってて、20歳ちょっとで浅川マキさんのバンドにいたり、これは実はかなりゴールデンなのでは、と。そういう経験なんかもこのアルバムに含まれています。

---ここからは、せっかくの機会なので、アルバム以外のお話もお伺いしたいと思います。
まずは、和泉さんのCheer Up!ミュージックについて伺えますか?
このWEBマガジン恒例の質問で、気分が上がったり元気になったり、落ち込んでいる時に聴きたくなるような、そんな音楽があればぜひご紹介お願いします。


和泉:15歳の時に寺内タケシさんと共演する機会があったんですね。
寺内さんって、凄かったんですよ。ツアーバス、機材、車、全部自前でツアーを回るんです。その機材運びを手伝うのでステージ見せてください!っていうのを高校一年生の間やっていました。まあ正式なボーヤではないんですけど。

---学生時代から積極的だったんですね!

和泉:そこからいろんなギタリストを見ましたけど、寺内さんが一番上手いですね。ベンチャーズのスタイルばかり先にイメージされちゃうでしょうけど、寺内さんはカントリーミュージックをちゃんと通っている方だから。だって、カントリーのギターってめっちゃ難しいんですよ。信じられないぐらい難しいです。
寺内さんの録音モノとか、今聴いてもやっぱりテンション上がりますね。

---和泉さんのCheer Up!ミュージックは、寺内タケシさんその人なんですね。

和泉:はい。あと、意外に思われるかもしれないですけどBUCK-TICKが好きです。
初期の頃から、最近の曲までいろいろ聴いてますね。
あとは、 乃木坂の曲とかも本当によくできてるなって思いますよ。

---和泉さんは、遡ると10歳からお父様にギターを教わっていたそうですね。

和泉:親父は別にギタリストじゃないんですが、ドレミファソラシドとコードを3つぐらい教わりました。
その後すぐTVで渡辺香津美さんを見ちゃって。こんな俺は一体なんだ!と、いろいろ思って…。中学時代、お金はないしサブスクもないし、レンタルCD屋でいろいろ借りて聴いてましたね。

---物心ついて、音楽を好きだと意識したのはいつ頃だったのでしょう。

和泉:子供の頃は合唱団からスカウトを受けるようなボーイソプラノだったんです。結局行かなかったですけど。

あと、3つ上に姉がいるんですが、やっぱり10代の頃ってお兄ちゃんお姉ちゃんの影響って強いじゃないですか。だから色々聴きましたよ。その頃イカ天ブームだったんで、人間椅子とか。
でも割と早くジャズのほうに行っちゃったんで。

---ジャズはどのあたりを聴かれていたんですか?

和泉:ジャズギターをやるからには、ということで、ウェス・モンゴメリー、ジョー・パス、ジム・ホール、いわゆる教科書になりそうな人は聴いてましたね。
もちろんエリック・クラプトン、ジェフ・ベックなども聴きました。

---高校時代は、どのように過ごされていたんですか?部活には入っていましたか?

和泉:いや入ってないですね。高校生になったら、悪い子なんですけど、「学校行ってきます」って言って、そのまま新宿ピットインとかに行くんですよ。
その頃、ピアニストの渋谷毅さんのオーケストラにハマっていてよく聴きに行ってました。
で、たまに1曲ぐらい弾かせてくれたりするんです。「なんか小僧が来たぞ!」つって。

---それだけ、高校生の時点でものすごく弾けていらしたわけですよね。

和泉:いや、多分ね、そんなうまく弾けるわけないんですけど、その先輩たちに可愛がってもらったなっていう思い出があります。

難しいですよね。プロミュージシャンって何だろう?って思うんです。こう言っちゃ何ですが、プロより上手い素人もいっぱいいますしね。YouTubeでも上手い人いるじゃないですか。
だけど、なんかそういうことじゃないんだろうなって気はします。人間力ですかね。やっぱり魅力的な先輩たちばかりでしたからね。そういう人達を見て育ったな、って思いますね。

---和泉さんといえば、やはりLupintic Sixのメンバーというイメージも大きいかと思いますが、大野雄二さんとの出会いはどのような感じだったのですか?

和泉:僕が27歳の時ですね。大野さんのバンドも19年目になりました。
若いギターで面白いヤツいないか?って探していたとき、候補の1人が僕で。僕のスケジュールがあまり埋まってなかったんで、「きっとこいつは面白いヤツだ!」って大野さんが選んだそうです。
大野さんに初めて会った日がもうレコーディングでしたからね。

---それは凄いお話ですね!

和泉:僕は音楽学校に行ってないんで、大野さんに音楽のことを色々教えてもらいましたね。大野学校で叩き直されました(笑)。

---大野さんはどんなお人柄なのですか?

和泉:お茶目な人。子供みたいに音楽が好きですね。あんなにいっぱい音楽聴いてるはずなのに、何か新しいことを見つけるたびに大喜びしてますよ。
あと、劇伴作家としてちょっと特殊ですね。大野さんの場合、短期間にいわゆる場面に合わせた分数とか計算も含めて100曲ぐらい作ってて。ちょっと桁が違いますね。尋常じゃないですよ。
今は編集技術があるしパソコンでどうにでもなるから、とりあえず曲作ればOKみたいなところもあるんですけど、大野さんは職人だから、「どこそこの何秒」って言ったら、ちゃんとそこにピシッと合うように計算してるんですよ。

---大野さんの著書『大野雄二のジャズ放浪記』を読みましたが、中身が濃くて本当に面白かったですね。

和泉:アンテナが凄いんですよ。信じられないかもしれないですけど、誰よりも早く「打首獄門同好会」を見つけてきたり。

---えっ!!

和泉:凄い量の音楽を聴いてますよ。ゲスの極み乙女とか、音楽への嗅覚が凄いです。

---レジェンド・オブ・レジェンドたる所以ですね。ずっとお元気でいらしてほしいです。

和泉:いや、元気ですよ(笑)。





---和泉さんといえば、Lupintic Sixの他には、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」から派生した「カムカムジャズバンド」のメンバーでもあるんですよね。

和泉:そうですね。カムカムジャズバンドと、あとは米米CLUBのシュークリームシュのお二人とフラッシュ金子さんがやってる「シューク・フラッシュ!」っていうバンドにもレギュラーで呼んで頂いています。
最近、金子さんとの仕事も楽しいですね。最近がっつり一緒にやっています。たまにバンマスもやらせてくれたりして、非常に勉強になっています。

---「カムカムエヴリバディ」は全体を通して音楽愛に溢れたドラマでしたね。あまりにも好きでサントラを買って聴いてました。和泉さんはドラマの劇伴でも演奏されていたんですよね。

和泉:そうですね。ギターは全部僕が弾いてました。他にはバンジョー、マンドリン、クラシックギター、ウクレレ、いろいろ弾きましたね。

---「カムカムエヴリバディ」やカムカムジャズバンドは、特に放送時期に盛り上がりましたね。思い出話などはありますか?

和泉:岡山でオーケストラとカムカムジャズバンドでスペシャルコンサートをやったんですよ。世良公則さんとか濱田マリさんがゲストでいらして、このコンサートは思い出に残ってますね。
その流れで、ブルーノートなど色々行きましたけど、そこで思い出深かったのが高橋信之介っていうドラマーがいるんですよ。小曽根真さんや大西順子さんのグループで演奏している人です。彼と僕とは、高校生の頃よく一緒に練習してたんです。
久しぶりにカムカムのレコーディングで再会して、ジャズバンドで一緒に旅して、楽しかったですね。

---2024年後半の計画・ご予定はいかがですか?

和泉:せっかくアルバムを作ったので、このアルバムの展開も考えていて。
じわじわ流行っているカセットテープをリリースするとか、せっかくいいジャケットを作って頂いたので、アナログを出すなど考えています。

あとは、シュークリームシュのお二人とフラッシュ金子さんがやってる「シューク・フラッシュ!」の活動もありますし、Lupintic Sixでご一緒の市原康さん(Drums)、ミッチー長岡さん(Bass)とのユニットも動く予定です。
それと今年からyukaDDという女性アーティストと活動を共にすることも決まって、それも楽しみですね。

---今後のご活躍がますます楽しみです。本日は長いお時間ありがとうございました。




『GOLDEN MOMENT』和泉聡志

1.Manhattan shiner
2.Purple sunset
3.Pumpkin Bumpkin
4.Mid hour
5.Greenback and silver scale
6.That stuff
7.午後の憂鬱と僕
8.Rollin' with Mr.WJ
9.One thirty five

発売日:2024年6月9日
レーベル:Dimension Cruise Records
規格品番:DCRD-0019

<レコーディングメンバー>
和泉聡志 Guitar
高瀬順 Keyboards
江口弘史 Bass
渡野辺良太 drums





最新Live情報
最新情報、詳細につきましては和泉さんの公式サイトのスケジュールをご確認お願いいたします。

シューク・フラッシュ!ツアー2024 “ファンキー60”
http://g-kids.net/?p=3518
◎2024年6月29日(土)銀座ラウンジZERO
開場16:15 開演17:00

◎2024年7月26日(金)神戸チキンジョージ
開場18:30 開演19:00

◎2024年7月27日(土)サマーパーティー in 神戸
開場15:00 開演16:00

◎2024年8月3日(土)名古屋ライオンリミテッド栄
開場16:00 開演16:30

◎2024年8月24日(土)東京ブルースアレイ
開場16:00 開演17:30

詳細:http://g-kids.net/?p=3518

◎2024年7月6日(土)小岩 COCHI
ビリージーン(As) 和泉聡志(G) 宮地遼(Eb)

◎2024年7月21日(日)大田区上池台 pon to Hana「アミアイリ」
アミアイリ 醍醐弘美 和泉聡志

◎2024年7月29日(月)東京・高田馬場「音楽室DX」beat four〜ライブ&配信〜
そうる透Ds、羽仁知治Key、和泉聡志G、和佐田達彦B

◎2024年8月31日(土)Session Explosion a t天水(豊橋)ちょっと旅。
“Session Explosion”和泉聡志+ミッチー長岡+市原康
鍵盤奏者ゲスト:中道勝彦


◆和泉聡志 プロフィール

1978年千葉県生まれ。
15歳、スクールコンサートで来校したギターの神様、寺内タケシとブルージーンズへの飛び入りをきっかけに高校在学中より演奏活動開始。
19歳、スタジオミュージシャンとして広く知られる渕野繁雄Saxのグループに参加。
20代に入り伝説のヴォーカリスト浅川マキ、ハモンドオルガン奏者のkankawa、本田珠也、FAYRAY等、数多くのGroupに参加。

27歳、作曲家/Pianist 大野雄二率いる "Yuji Ohno & LUPINTIC 5" "Yuji Ohno &LUPINTIC 6" "You&the Explosionband”各プロジェクト参加。
大野の元でスタジオワーク、アレンジメントなど、音楽の基礎を学ぶ。ライヴ/ツアーではMCも担当。
2021年、ルパン三世TVシリーズPart6にてアニメ放送が始まって以来初のギターメロディーによる「ルパン三世のテーマ2021」 での演奏が注目を集め、和泉がフィーチャーされるStudio Session MVも300万再生を越える。
2024年、5月より新体制、LUPINTIC 6 Produced by Yujiohnoとなり活動を開始。

米米CLUBの金子隆博(フラッシュ金子)氏と出会いNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の音楽に参加。そこから派生したカムカムジャズバンドや シュークフラッシュ!、BIG HORNS BEE など、各プロジェクトに参加中。
2024年6月9日に初のリーダーアルバム「Golden Moment」を発表。

アニメタイトルも多く『ルパン三世』は勿論、『終わりのセラフ』『ハマトラ』、『聖剣の刀鍛冶』、『海月姫』、『デュラララ!!』等、数多くのアニメ作品にも携わり、名作『BLACK LAGOON』においては breath frequency名義でThe Second Barrage ED テーマ「Peach Headz Addiction」を歌唱。

他、yukaDD、YUCCO MILLER、上白石萌音、上田正樹、加部正義、 布谷文夫with山口富士夫、窪田晴男、Chuck Rainey 、ナオトインティライミ、ユナク(超新星)等。


和泉聡志 Official Website
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