ライブはもちろんTVドラマや映画音楽、舞台、アニメ、ゲームなどでも幅広く活動されているアコーディオニスト田ノ岡三郎さん。2024年に画期的なアルバム『NEO HEALING』を発表されました。
森の中で自然に包まれてのフィールドレコーディング、自然の音もそのまま収録されているというのです。
実際に聴いてみると、さまざまな鳥の鳴き声も響いてくるなか、田ノ岡さんの演奏の臨場感に驚かされると同時に、リラックスできたり森の空気を感じて涼しくなってきたり。まさに今の季節にぴったりなアルバムです。
Cheer Up!ご常連の田ノ岡さんですが、今回は初のオンラインインタビューが実現。アルバム制作のエピソードから近況までたっぷりお話を伺うことができました。ぜひリラックスしてお読みください。(2024年8月)

---今回のアルバムは、東京近郊の森の中でフィールドレコーディングされたそうですね。
こういったアイデアを思いついた経緯を教えていただけますか。


田ノ岡:発案は発売元のガーデンノーツミュージック社長の甲(きのえ)さんという方です。2年ほど前に「田ノ岡さん、森の中、自然の中でレコーディングしてみませんか」と言われて、そういう場所で演奏することは大好きな性質だったので、上手くいくんじゃないかな?と思いました。
まずは録ってみようということになり、第1回目のレコーディングを行いました。

---普段からフィールドで演奏されることもあるのでしょうか?

田ノ岡:そうですね。フィールドで 演奏すること自体はかなり機会をいただいてきました。野外フェスティバル、河川敷のフェスティバルなどですね。
ただ、「フィールドレコーディング」というものに自分が足を踏み入れたことは全くありませんでしたし、自然の中で録ろうという発想はなかったので、録音関係のこだわりは全部お任せして。自分は演奏に徹することができたので、すごくいいバランスでレコーディングに臨めたと思います。

それに、 フィールドレコーディングだからこその楽器、普段のレコーディングで使わないような楽器も、チャレンジで使ってみたところ、すごく良い融和をしました。



---レコーディングは、具体的にどのように行われたのですか?

田ノ岡:フィールドレコーディングで作品を作る時に、自然音と楽器の音を別々に録って、それをミックスするという手法もあると思います。
実際にレコーディングするまでわからなかったのですが、 人と人とのレコーディングでもやはり同時に録るのと別々に録るのとでは、全然質感が違いますよね。
このアルバムの帯コメントに「アコーディオンと自然音による至福のアンサンブル」とあるように、虫の声、鳥の声、風の声を聞いて、それに対して反応するような演奏になり、自然の音とアンサンブルしたようなアルバムになったと思います。

---今回、アルバムに15曲収録されていますが、何回ぐらいレコーディングされたのですか?

田ノ岡:数回のレコーディングで録りましたが、レコーディング自体はかなりスムーズで、イメージが固まったら「ここからやります」という感じで、勢いを大事に録ってもらいました。どちらかといえば、演奏家として、ミュージシャンとして、このような音源を出すことがはたしてアリなのか?というようなことを自問自答する時間の方が長かったかもしれないです。

自然の中で演奏していることからくる演奏の揺れとか、そういうのが気持ちいいのか?本当に作品としてどうなのか?というのを録音したものを聴き込んだんですけど、本当に単純に気持ちいいアルバムが出来たと思います。そう思えるまでにちょっと時間はかかったのですが…。

それで、何曲入れようか、もうちょっと絞り込むことも考えたんですけど、本当にかけっぱなしで気持ちがいい15曲になったと思えたので、曲数は多いですがそのままリリースをしようとレーベルの方とも話し合って決めました。

「かけっぱなしで気持ちいい」ということで、まずはCDからのリリースです。
配信リリースに関してはまた別のリミックスをする予定になっています。



---まさに「かけっぱなしで気持ちいい」アルバム、音質もすごく良いですよね。どんな場所にいても、たちまち森の中にいるような気分になれます。

田ノ岡:ありがとうございます。楽器の音はもちろん、 自然音の収音に関しても相当考えられて工夫されたマイキングでやっています。
ミックスの最終段階に立ち会いましたが、かなりこだわってミックスして頂きました。
そういう意味では、レーベルオーナーでありエンジニアでもある甲さんとの共作アルバム的な意味合いも強い1枚だと思います。

今まで、アコーディオン独奏アルバムということで、オリジナルアルバムやカバーアルバムを出しています。
そういうことで言えば、次に作るのは自分一人で演奏しているアルバムではないかなと思ったんですけど、驚いたのは、それが自然音とのアンサンブルのアルバムだというのがとても不思議なところでした。
将来は、ゲストミュージシャンを交えてこういうアルバムを作りたいような気もするんですが、環境がいろいろハードなので、ゲストミュージシャンの方が嫌でなければ(笑)。

---環境はそんなにハードでしたか?

田ノ岡:やっぱり蚊に刺されたりしますから(笑)。
でも現状は、僕は何も抵抗なくこのレコーディングに臨めて、未知の世界、ワクワクする世界でした。
曲を製品化するというのは、その曲の運命が決まるところだから、普通は完成度を高めようとすると思いますが、このアルバムの場合は自然音ありきのところがあります。
今まではインストアルバムなので、けっこう放送やBGMで使ってもらう機会が多かったですが、今回はそういう可能性はあまり考えてなくて。

それでも、生活のなかのBGMですごく良かったという声があったり、いつも車の中で聴いてくれているという人の車に乗せてもらって聴いてみたら、小さい音量でもすごく良かったりとか。
だからこのアルバムは色々な利用法があるかもしれないですね。



---他にスタジオでの収録との違いなど、何かお感じになったことはありますか?

田ノ岡:集中力について、スタジオとは全く何かが違うんですよね。
だから今回収録した曲も、スタジオで撮ったらボツにしてる曲が結構あるような気がします。
「自然の中でレコーディングする」と思ったら、「自然とアンサンブルするレコーディング」だったというのが一番の大きな発見であり、現地に行くまでわからなかった気持ちよさです。

---即興性の強い曲も多いように思いましたが、いかがですか。

田ノ岡:即興曲に近いものもあれば、途中までを作曲しておいてそこから即興で繋げた曲もありますし、曲自体は全部出来上がっていた曲もあります。
即興0パーセントに近い曲から、即興100パーセントの曲まで色々混じってます。

---ここからは、収録曲をピックアップしてお伺いします。
まずは1曲目「Prelude」。
アコーディオンの蛇腹を操作しているパタパタした音が入っていることにより、まるで田ノ岡さんがすぐそばで演奏しているような臨場感がありました。


田ノ岡:これは、壊れたアコーディオンを使っています。今回のCDジャケットに写っているのと同じものです。
100年ぐらい前に日本で製造されたものを古道具屋で買ったという方が貸してくれたんです。
蛇腹の空気は抜けているし、演奏家として日々の演奏活動で使うことはできない状態だったんですけど、このレコーディングだったら、すごく生きるんじゃないかなと思って。
その時代にしか使われていなかった素材が使われてるそうで、その独特の響きもありました。
ノイズもすごいですし半信半疑ではあったんですが、その生々しさがウグイスの声などにすごくよく溶け合っていて。
この曲を収録するなら、もう1曲目に持ってくるしかないなと思いました。

僕が音楽を始めた時点では、鍵盤ノイズやギターアンプのノイズなども含めて、その楽器から出るノイズは消して収録することが多かったと思うんです。生楽器がなくても音楽を作れる時代になって、そこであえて生楽器を起用する場合は、やはりそのノイズ的なところも活かすような処理をする作品がすごく多いなと思い、それが気持ちいいな!という部分もあって。



---本当に心地良いですね。1曲目からスッとリラックス状態に入れるような…。アルバムの反響はいかがですか?

田ノ岡:否定的な意見もガンガン来たら面白いかなと思ったのですが、今のところ皆さん「気持ちいいね」って言ってくれてます。

---2曲目の「恋するアコーディオン」。素敵なメロディーで気持ちが明るくなり、とても好きな曲です。これは即興というよりあらかじめ作曲なさったのでしょうか?

田ノ岡:はい、多少譜面も書いてあります。全部じゃないですけど。
これは、まずはレコーディングしてみようという時に真っ先に録った曲で、途中の展開からはその場のアドリブも入っています。

最近この曲はライブでも演ったりしているんですけど、このアルバムはライブと対極にあるところがあって。
ライブはライブ、音源は音源っていうのが理想だと思うんですけど、まさにこのアルバムは「ライブと音源は別物」っていうのを体現できたんじゃないかと思います。

最初のレコーディングをやったのは夏で、セミの声も入っていますが、正直なところ虫が多い時期で、秋や春のレコーディングより環境的にはハードでした。
途中で弾くのをやめて編集することは一切できない、一発録りしかないので、ちょっと辛くなっても弾き続けたりしましたね。

---「ふゆのそらへ」も、おしゃれなメロディーで楽し気で、懐かしさもあって好きです。

田ノ岡:「ふゆのそらへ」は、ライブのために作った曲でもあります。
その曲をどういう形でリリースするのかとか、ライブのためだけに作るのかとか、そういうことと関係なく曲を作るということを沢山しています。

というのも、商業作品にしようとか思わないで作ったものが、結果的に音源になったりしている、そんな嬉しい機会も結構頂いているので、即興演奏と同じような気持ちで曲を作ったりすることもあります。

---そういうことだったのですね。季節を感じさせるタイトルでいえば「はるからなつへ」もリズミカルで軽快で。即興のような気がしますがいかがですか。

田ノ岡:これは一日録音している中で、ちょっと即興っぽく弾いてみようかなと思い、なんとなく回してください、と言ってメロディアスにイメージしながら演奏した曲です。
これは変拍子的な要素もところどころ入っていて、全部僕の気まぐれみたいな感じですね。

---3曲目の「風とリグレット」。これは私の想像ですが、田ノ岡さんがちょっと寂しい気持ちで演奏しているところにウグイスが飛んできて寄り添っているイメージが浮かんだんです。

田ノ岡:ありがとうございます。ウグイスが寄り添ってくれたのは本当に嬉しいです。結構孤独感のある曲ですね、これは。ただ、孤独感のある曲で、自然のものが寄り添ってくれるなんて、こういうアルバムを作らなければ体験できなかったことですね。

こういう曲って、全くのアコーディオン・ソロでレコーディングしたら、寂しすぎて別の楽器を加えたくなる。ソロじゃないほうがいいんじゃないかな?って思うような気がするんです。
結果的にこのアルバムは、ソロなんだけどソロじゃないアルバムですね。

---そういう意味では、「翼」も寂しさがありつつ、鳥との一体感をまた感じたんですよね。

田ノ岡:鳥と一体感、ありますね。一体感ということについて言えば、アンサンブルで共演者の演奏を聴き合いながら、響き合いながら演奏することは日々の中で身体の中に染みついているので、自然の中に出た時にやっぱりそういう感じになるんですよね。

---曲のタイトルについては、後付けが多いのでしょうか?

田ノ岡:はい、後付けが結構多いですよ。漠然としたイメージで演奏して、それに自然音が加わったことで、新たなタイトルが浮かんだりすることもあります。



---「Swingbird」もいいですね!ジャジーでお洒落で気分がアガります。

田ノ岡:JAZZっぽい演目の準備をしてた時にモチーフとして書き留めていた4小節だけ譜面が出来ていて、その後は全部自由、みたいな感じだったかもしれないです。
JAZZっぽくと言っても、ドラムやベースがいて、という場合と、鳥がいて…というシチュエーションでは全く違いますから、そういう意味で自分でも新鮮な感じの展開になっていますね。
というか、展開を考えずにレコーディングしている曲がすごく多いです。

---アコーディオンについて詳しくないのですが…メロディーを弾きながら、コードもベースもあんなにたくさんのパートをいっぺんに弾けるものなんだなあって、びっくりしました。

田ノ岡:普通のレコーディングでは、あえて分けることもあるんですよ。これはライブだからパートを分けたりしていませんし、全部一気に弾いているんです。
録音で、別の楽器とも一緒の時などは両手で一緒に弾くことは機能上充分できるんですが、よりメロディーを際立たせるためには別々に弾いたほうが生きるな、1人で弾いたほうがより自然体だなとか。

今回のレコーディングの場合はその選択肢は全くなかった。1人で弾くしかないわけで、そこに音を足していくなんていうこともできないわけですけど、全部1人で弾いているからこそのライブ感ですね。本当にライブ感のある演奏になっていると思います。

---楽器のお話で言いますと、「Fantina」ではコンサーティーナという楽器を使われているそうですね。バンドネオンに似ていて、ボタン式の楽器だそうですが、この楽器を選んだいきさつを教えていただけますか?

田ノ岡:1曲ぐらい使ってみようかな、ぐらいだったんです。
持っているんですけど、いまだにちゃんと弾けないです。ちゃんと弾けるようになろうともあんまり思ってないんです。
アクセント的にレコーディングで使ってみたりとか本当に限られた使い方をしています。
本当はちゃんと演奏できるようになったら面白いかなと思ってたんですけど、なかなかね。
この「Fantina」という曲は、ドレミファソラシドもあまり弾けなかった頃に、たどたどしく自己流で弾ける範囲で、デタラメじゃないんですけど、楽器とちょと親しんで曲にしてみよう、みたいな感じです。弾けない楽器で弾いたような素朴さが出ていると思います。
今は、もうちょっと弾けます(笑)。

---コンサーティーナ、今回初めて知った楽器ですが、素朴で本当に心和む味わいの音色ですね。

田ノ岡:僕は、元々アコーディオンも8年自己流でやってからフランスでダニエル・コラン(Daniel Colin)氏に師事したような感じだったんです。
だから、持っていて本当に幸せだなって思えるこの素朴な楽器を、練習して弾きこなそうという気持ちはいまだにあまりなくて。

今回壊れたアコーディオンも弾いていますし、実は自分が弾けない楽器も弾いていて、そんな曲が15曲の中にそれぞれ1曲入っている。それは音楽家のアルバムとしてどうなのか?という自問自答もありましたけど、だからこその気持ち良さも絶対あると思うんです。

14曲目の「Fantina」でも、全然違う音色だなという風に思って下さる方が多いと思いますし、自分でもコンサーティーナで参加したレコーディングの音源を後から聴いてみて、「やっぱりアコーディオンと全然違うな」ということを再確認できたりして。

僕が持ってるコンサーティーナは、専門の奏者の持っているものよりずっと安いものだと思うので、そういう素朴さもやっぱり出ているんじゃないかと思いますね。
それと、コンサーティーナは壊れたら直せないような気がするので、数限られた機会に丁寧に丁寧に演奏しようと思っています。

---エリック・サティの「Gymnopedie No.1」では飛行機音が入ってましたよね。あれは偶然なんですか?

田ノ岡:偶然です。何も狙いようがないですね。飛行機が自然音に入るのかどうかという点で、途中で不安になったりすることもあるんですよ。「このテイク、ダメになっちゃうんじゃないか?」と。
でも結果的に気持ちいいので、全然大丈夫でした。ゴーっていう音から始まってくるところとか。

本当に不特定多数の皆さんに聴いて頂きたいアルバムです。
「あそこのカラスが良かったね」なんて、普通のアルバムだったら絶対そういう感想は来ないじゃないですか(笑)。

---まず、そういう話にはならないですよね(笑)。

田ノ岡:そういう意味で、僕の普段の演奏のイメージもすごく広がっています。
だから、今度は配信のミックス、つまりリマスターのアルバムを将来リリースするのもすごく楽しみです。

僕は分業制の中でやらせて頂いていることがかなり多くて、例えば曲作りにおいては作曲はしているけど編曲は全部お任せしているとか、そういうこともあったりします。
今回も録音関係やミックスに立ち会ってはいますけど、GardenNotes Musicさんを信頼して潔くお任せしているところがあり、そういう意味ではいい形での共同作業ができていると思います。



---「Slow Air」を聴いていると心が静かになり落ち着きますし、自分がそこに居るわけでもないのに田ノ岡さんとその音楽を媒体に森の空気をリアルに感じられる気がしました。
暑い日でも体感的に涼しくなってくるような…夏に聴くのにも良いですね。


田ノ岡:ありがとうございます。「Slow Air」は、先行で2曲だけ録音した時の1曲なんですよ。完全にアドリブで録ってみようと思って。
アルバムになってから聴くと、なんか自分の曲じゃないみたいな、自分が弾いたっていうことも忘れて聴けるというか。
「作品を完成させたら、それはもう作家の手を離れる」とよく言われますけど、逆に自分名義の作品ですと、そういう風に羽ばたいてもらうのがすごく嬉しいですね。この曲はすごく導かれるようにできてるというか…。アドリブで何度か録ってみたんですがファーストテイクが一番で、そういう一期一会の演奏が詰まったアルバムだと思います。

---アルバムタイトル『NEO HEALING』についてはご自身で考えたのですか?

田ノ岡:はい、そうです。”NEO HEALING”というジャンルを提言するような気持ちがあるんです。
ヒーリングというジャンルとしてしっかり定着している中で、全然違う方法論でヒーリング効果のあるアルバムとして沢山の人に届けられたらいいなと思っています。

---アルバム以外のお話も少し伺いたいのですが、最近のお仕事や活動について教えていただけますか?

田ノ岡:現在の朝ドラ「虎に翼」に演奏で参加しています。出演はしていませんが(笑)。

---今回はご出演されていないんですね!

田ノ岡:そうなんです。朝ドラに2年連続で出演させてもらったっていうのは(編集部注:「なつぞら」「エール」)役者でもないので、すごく嬉しい偶然が重なったと思うんです。
「ブギウギ」も3回ほどレコーディングに参加させて頂きました。サウンドトラックにも入っています。
アニメでは「葬送のフリーレン」にも参加しています。

また、2024年8月7日にリリースされる、森口博子さんの『ANISON COVERS 2』で、一曲フィーチャリング参加させていただいています。「ブルーウォーター with田ノ岡三郎」レコーディング、超胸熱でした!是非聴いて欲しいです。

『ANISON COVERS 2』森口博子



---田ノ岡さんの最近のCheer Up!ミュージックについてはいかがですか?

田ノ岡:お気に入りの音楽がかなり増えすぎてしまいまして(笑)。コロナ禍ではずっと聴く方もやっていましたし、コミュニティFMの番組を持っていたりで、ジャンル問わず聴いていますね。

---それならますます、いくつかお気に入りの音楽を伺いたいですね(笑)。

田ノ岡:村松健さんの『夏のぽけっとに』。
先日、NHKラジオの「まんまる」という番組にゲスト出演し、スタジオライブもさせていただいたのですが、番組最後にゲストのお気に入り楽曲をオンエアするのが恒例となっているようでして。僕は音楽をはじめる前から聴いていた『春の野を行く』をかけてもらいました。そんなきっかけもありアルバム全体を聴き返しているのですが、本当にシンプルでありながら心ゆくまで浸れる音楽ですね。

『夏のぽけっとに』村松健


コミュニティFMの番組.....東京都狛江市にある"コマラジ"で『田ノ岡三郎の旅するアコーディオン』を、毎月第1水曜日(第5水曜日がある月は第5水曜日も)の22:00〜、1時間生放送しています。コマラジHPにアクセスすれば全国で聴取可能ですので、是非聴いてみて下さい。
こちらは、番組でオンエアした楽曲を全て収録したプレイリストです。

https://open.spotify.com/playlist/6bvxgGwHH4MqJmJx7H7TOa?si=SC3eNP0iTX2klO1xqdm3dA&pi=a-MOCJhVYvTdKZ

.....序盤は自身の楽曲も多いですが、ゲスト出演してくれたアーティストの楽曲、そして僕のCheer Up!ミュージックが詰まっています。随時更新中300曲以上、マニアックな曲も多いですが、好きな曲しかかけてません!あなたの新たなCheer Up!ミュージックを探す手掛かりになるかも?番組名通り、アコーディオン音楽やアコーディオンの入った音楽も、20%くらいは含まれていると思います。

また、自分のお気に入りの曲を人に伝えるという意味では、ソロライブとか独奏形式のライブを自分のアレンジを通じて伝えることができますね。
先日和歌山で独奏形式のライブをやってきたんですよ。

---和歌山はいかがでしたか?

田ノ岡:ちょっと回り道して海の世界を味わってから帰ってきました。やっぱり旅は好きですね。

---まだ行ったことはありませんが、海がきれいなんでしょうね。食べ物も気になります。

田ノ岡:春は、その時期にしか獲れないメカブをしゃぶしゃぶのようにして食べるのが最高でした。刺身にしても、今まで食べたことのないような食感だったり。
和歌山南部は本当に食の宝庫です。

僕の父は和歌山県田辺市の出身なのでルーツの地でもあるんですが、遠くて演奏の機会が少なく、ちょっとご無沙汰していたんですね。
でもちょうど、このところ立て続けにソロの案件でも、自分がメンバーとして行く案件でも複数の機会を頂いておりまして。
これはもうプライベートでも行くしかないな!と思っています。

和歌山南部って、日本中くまなく旅している人でも行くのが最後ってよく聞くんですが、ゆっくり旅してみると、食も景色も未知の世界が多いと思いますので、和歌山の魅力は皆さんにお伝えしていきたいですね。

---和歌山の魅力、とても気になります。
ちょっと気が早いですが、次のアルバムの構想はありますか?


田ノ岡:このアルバムは特に日本中の人、世界中の人に聴いてもらいたいと思います。
このスタイルは積み重ねていくことが大事なのかもしれないですし、音源が違う種類の魅力を持てるようにどんどんなっていけたら素敵だなと思っていて。
この形式のアルバムの世界をたくさんの人に届けられて、この延長線上の作品も出せたら本当に嬉しいですね。

---本日は長いお時間ありがとうございました。
いつ聴いてもホッとできる新しいヒーリングアルバム『NEO HEALING』。Cheer Up!でも応援してまいります。








『NEO HEALING』田ノ岡三郎

1.Prelude
2.恋するアコーディオン
3.風とリグレット
4.Gymnopedie No.1(cover)
5.ふゆのそらへ
6.Landscape
7.はるからなつへ
8.NANASAWA-TWEET
9.翼
10.Merry Christmas,Mr.Lawrence(cover)
11.Slow Air
12.Swingbird
13.Illumination
14.Fantina
15.空白

規格品番:GNM-1023
発売日:2024年4月24日
レーベル:GardenNotes Music
価格:2,500円 (税込)



◆田ノ岡三郎 プロフィール
東京を拠点に全国(時に海外)で活動を続ける「旅するアコーディオニスト」。東京音楽大学卒。後にパリにてダニエル・コラン氏に師事。coba氏によるアコーディオンの祭典「Bellows Lovers Night」への出演などからキャリアを開始し、現在は幅広いジャンルのステージ&レコーディングで、日々熱演中。
近年は朝ドラ「エール」「なつぞら」出演、西島秀俊主演ドラマ「シェフは名探偵」音楽担当(末廣健一郎氏と共作)、テレビ朝日系「題名のない音楽会」出演、国立映画アーカイブでの無声映画生伴奏、群馬交響楽団GTシンフォニックコンサートへの出演、豪華客船「にっぽん丸」でのメインショー、大竹しのぶ主演「ピアフ」舞台&コンサート参加、フランシス・レイオーケストラのジャパンツアー参加など、幅広く活躍。
これまで8作のソロアルバムをリリースし、「ひよっこ」「逃げるは恥だが役に立つ」「天気の子」「リコリス・リコイル」「オクトパストラベラー」等TVドラマ、映画、アニメ、CMやゲームの音楽への演奏参加も多数。
歌うように奏であげる音色には定評がある。狛江FM(コマラジ)パーソナリティー。
国外でのステージ歴はフランス、ポルトガル、台湾、アルゼンチン、シンガポールなど。

田ノ岡三郎Official Web Site
http://tanooka.net/
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田ノ岡三郎のサブログ
https://ameblo.jp/saburot/


【最新ライブ情報】

【速報!】田ノ岡三郎 NEO HEALING リリースライブ 2025/1/26(日)開催!

ライブの詳細、その他のライブにつきましては、田ノ岡さんのサイトからご確認ください。
http://tanooka.net/liveschedule


<Cheer Up!関連リンク>
田ノ岡三郎『旅するアコーディオン』インタビュー(2021年)
http://www.cheerup777.com/tanooka2019_island.html
特集:Cheer Up! MUSIC 2020 寄稿(2020年)
http://www.cheerup777.com/2020cheerup.html
特集:Cheer Up!クリスマス 寄稿(2019年)
http://www.cheerup777.com/xmas2019/xmas2019-2.html
田ノ岡三郎『Island Tour』インタビュー(2019年)
http://www.cheerup777.com/tanooka2019_island.html
田ノ岡三郎『SOLO ACCORDION STANDARDS』インタビュー(2019年)
http://www.cheerup777.com/tanooka2019.html
田ノ岡三郎「snowdrop」インタビュー(2017年)
http://www.cheerup777.com/tanooka2017.html
田ノ岡三郎「夏への扉」インタビュー(2014年)
http://www.cheerup777.com/tanooka.html



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