シンガーソングライターのMIKKOさんがデビュー10周年を記念して制作されたアルバム『12(Twelve)』が話題です。
12ヶ月をテーマに1曲ずつ違うプロデューサーを立ててMIKKOさんが歌うアルバムという趣旨が面白いなあと聴き始めたところ、同じ方が歌っているの?と驚くほど歌ごとに違うMIKKOさんに出会えて夢中でアルバムの世界にひたってしまいました。
2019年11月にリリースのこの作品、あなたの一年に優しく寄り添ってくれること間違いなしのアルバムですよ。
今回はMIKKOさんに1曲ずつ詳細にお伺いしたり、音楽キャリアやプライベートに迫ったりと読み応えある記事に仕上がりました。(2020年1月)


---MIKKOさん、10周年おめでとうございます。
この10年間を振り返って感じることを教えて頂けますか?


MIKKO:ありがとうございます。10年間 愛する音楽を続けてこられたこと、大切に作品を残すことが出来たことをとても幸せに思いますし、感謝の思いでいっぱいです。
一人では決して歩み続けることは出来なかったと思います。東京で約3年、故郷山口県に拠点を移して7年。これまでに出会って下さった全ての方に感謝しています。
そして、カンケさんとの出逢い。FLY HIGH RECORDSの土橋さんとの出逢い。活動を支えてくれたスタッフさん、ファンの皆様、両親や友達、愛犬にも心から感謝しています。

---今回は"12ヶ月それぞれを曲のテーマに掲げ制作"という楽しい趣旨ですが、このアイディアはご自身で思いつかれたのでしょうか?

MIKKO:そうです。四季が好きなので、これまでにも春は「春が好き」、夏は「ひと夏のカラーガール」、秋は「9月3日」、冬は「Hold Me Tight〜クリスマスの夜に〜」など、季節や記念日をテーマにして曲を作ることも多く、「12ヶ月」を1枚のアルバムで表現したいと思いました。その中でも、今回のテーマに関して影響を受けたのは、大滝詠一さんのアルバム『NIAGARA CALENDAR』です。

---これまでのプロデューサー、カンケさんが声をかけられて8人のプロデューサーを迎えたとのことですね。カンケさん以外のプロデューサーと接してみて戸惑いや新鮮さなど、どのように感じられましたか?

MIKKO:戸惑いは全くありませんでした。それよりも嬉しくてしょうがなかったです。8名のプロデューサーの皆さんが温かく迎えて下さり、音楽への深い愛や心のある方々で、一緒にレコーディングや制作をさせて頂くことがとても幸せで刺激的でした。

そして、個人的に皆さんの楽曲を愛聴していて何年も前からいつの日かご一緒させて頂きたいと願っていたので、夢が叶いとても幸せです。本当はお一人お一人に直接ご挨拶に行きたかったのですが、私は山口県に住んでいる為、カンケさんがご縁を結んで下さいました。とても感謝しています。

---今回のアルバムの制作で印象的なエピソードなどあればご披露頂けますか?

MIKKO:アルバムの構想自体は1年前からあったのですが、制作がスタートしたのは2019年の5月頃で、レコーディングは6月後半からスタート。「真夏のポラロイド」からこのアルバム制作はスタートしました。もうこの時点でお分かりだと思いますが、とても短い期間で制作しています。レコーディング後半には、予定をしていた楽曲が急遽変更となり、レコーディング前夜に楽曲が完成して挑んだ曲もあります。更に12月の歌「わたしの時間」は、タイムリミットが残り数時間という中で、途中まで出来ていた曲を変更して作り直しました。揃った12ヶ月の物語を振り返りながら、最後に書いた「わたしの時間」は「愛するあなた(わたし)」に向けて、1年の最後に贈りたいメッセージを込めました。短い期間での制作はハラハラ、ドキドキ。でしたが、とても素敵な仕上がりになり、徹夜をした日々も良き思い出です。

---MIKKOさんの作詞作曲方法を教えて頂けますか?詞先、曲先どちらが多いでしょうか。

MIKKO: 私は基本的に曲先です。そして、鼻歌でメロディーを作ります。いつもサビから思いつくので、そこから作ることが多いです。
どんなテーマで作る場合でも大切にしている軸は、私の1st Albumのタイトル(『LOVE』)にもなっています。

---今作ではご自身による作詞作曲の楽曲のほかに、他の方から詞を提供された楽曲もありますね。他の方から提供された詞の楽曲を歌うとき、ご自身による作詞の曲とはどのような違いを感じるか教えて頂けますか?

MIKKO:大好きな方々に提供して頂くという事で、楽しみでしかありませんでした。
頂いた楽曲を初めて聴く瞬間はとにかく特別。「恋」におちるよう。
曲の主人公はどんな女性かなと考えました。繊細な女性。天真爛漫な女の子。大人になりたい少女。30代のちょっぴり強気なレディー。ドライな格好良い女性。など、自分なりに設定をしました。
これまでの自分のオリジナルでは自然体に歌うことが多く、細かい設定を行うことは新しい「わたし」と出会うきっかけとなりました。そこが今回のテーマである「NEW MIKKO」に繋がっていて、歌うことへの楽しみ方が広がり、私らしさを知ることにも繋がりました。とても大きな変化です。

---ここからは曲ごとにお話を伺います。

1. サーカスが始まる
---心弾む曲ですね!アルバムのオープニングにぴったりな華やかで楽しい曲。
何度も聴いていますし、頭の中でもよく鳴っています。とにかくウキウキします!


MIKKO:サーカスが始まる瞬間ってワクワクしませんか?
私はいつ始まるのかと瞬きを数えては目を輝かせ、幕開けと共に終始、心が踊ります。
そんな、華やかで美しい「夢」を見るように。幸せな1年の始まりであってほしい。幕が開けるその瞬間を盛大に祝おうよ!そういう思いで曲を書きました。

2. うるわしい季節
---先日Cheer Up!インタビューにもご登場下さった、辻林美穂さんプロデュース。楽曲も辻林さんが作られました。
MIKKOさんの歌い方が曲によってかなり違っていてすごいな!というのも今回のアルバムで感じたことのひとつ。
オーケストレーションが美しく透明感のある曲で、MIKKOさんの歌声もキラキラしてました。


MIKKO:つばしちゃんはレーベルメイト(FLY HIGH RECORDS)なのですが、彼女の作品を聴いた時から電撃が走り。「好き!」と呟いていました。なので、ご一緒させて頂いてとても嬉しいですし、人柄も最高にキュートです。各月の担当がほぼ決まってきた頃だったので、残りの季節が2月と9月だったかな。2月の歌を季節に寄り添い見事に表現して下さった、つばしちゃんに拍手喝采です。2月といえば、誰もが思いつくのは「バレンタイン」。ですが、NGテーマが「バレンタイン」でした(先に3月曲で「ホワイトデーが待ちきれない」が完成していた為)。難しい月だと思います。私がもし同じ立場だったらとても悩むと思います。ですが、お見事でした。「あたたかな雪を」というフレーズが特にわたしは好きです。2月はどういう月なのか、ここに答えがあります。わたしの歌い方はデモで頂いたつばしちゃんの歌がとても美しく、つばしちゃんになりきりました。キラキラ感じて頂いたのはきっと…!そして、コーラスはつばしちゃんです!一緒に焼肉にもラーメンにも行きました。ラーメンは沖井(礼二)大先輩がマスタリングの後に連れて行ってくれました。楽しかったな〜!次は、パエリアを食べてダイエット道場に行く予定です(笑)。

3. ホワイトデーが待ちきれない
---佐藤望さんプロデュース。女性なら共感する人も多いであろうエピソードですね。切ない気持ちになりました。
そして懐かしいサウンドもきれいですね。


MIKKO:佐藤望さんの作品が以前から大好きで。念願叶ってとても嬉しいです。
女の子の気持ちを純粋に表現された歌詞もとても好きです。
レコーディングでは、全て生楽器という事で私にとって新鮮でしたし、「せ〜の」で録る瞬間に立ちあえてとても幸せでした。この曲でBassを弾いて下さったシンリズムくんは、後に7月の歌「潮風のリズム」でプロデュースをして下さる事に。Drum:Uさん、Guitar:猪爪東風さん、Piano:浦上想起さん、プロデューサー:佐藤望さん。と、皆さん20〜30代と近い世代でもあり、そういう所も含め新鮮で青春気分でとても楽しかったです。
歌のレコーディングでは、ブースに望さんが一緒に入ってくれて繊細な指導をしてくれたのですが、私は初めての経験に凄く緊張しまして…というのも、実はデビュー当初の私はレコーディングを誰かに見られることが苦手で、ブースの中にあるカメラの電源を切って貰い、窓もカーテンで覆ってもらっていたのです。ふと当時を思い出して、「成長したね」と自分をそっと褒めてあげました(笑)。

4. さくら色
---石崎光さん(cafelon)プロデュース。作詞作曲はMIKKOさん。優しさあふれる歌声にMIKKOさんのお人柄を感じました。

MIKKO:石崎光さんには、これまでにMIKKOのオリジナル曲で沢山演奏して頂きました(虹色の思い出、ひと夏のカラーガール、1-2-3、ブルーバード、嘘、遠くな離れて、他)。そして、昨年初のカヴァー・アルバム『ANYTHING GOES - MIKKO COVERS -』をリリースした際には、初めて「Aren't You Glad」(Written by Brian Douglas Wilson / Mike E. Love)でプロデュースをして頂きました。私のオリジナル曲をプロデュースして頂くのは今回が初めてだったのですが、長くご一緒させて頂いている事と、光さんはプロデューサーとして、人として、素晴らしい方ですので安心していました。自然体でスムーズにレコーディングを行う事が出来ました。というのも、レコーディングの半分以上が人生相談になりまして(笑)。光さんのアドバイスや心の広さや温かさに救われて、気持ちの変化がありました。光さんには感謝しきれません。

5. 私が5月に見る夢は
8. 真夏のポラロイド

---この2曲は作詞がTWEEDEESの清浦夏実さん。M5はプロデュースはカンケさん。M8のプロデュースは沖井礼二さん。
この2曲でのMIKKOさんの歌い方がとってもクールなんですよね。MIKKOさんがいつもとは違うイメチェンした洋服で現れてびっくり!というイメージ。改めてこのアルバムは、MIKKOさんの魅力を多方面から感じられる作品なんだ!と実感しました。


MIKKO:ありがとうございます。大好きなTWEEDEESさんとご一緒させて頂くという嬉しさと緊張で終始ドキドキしました。8月の歌「真夏のポラロイド」から「12(Twelve)」の物語(制作)がスタート。歌詞を先に頂いてメロを作っていきました。敢えて歌いやすいキーではなく、高いキーに設定し(美しいメロを優先して)、歌い方をファルセットにすることによって新しい印象にしました。アレンジはTWEEDEES(沖井さんアレンジ)カラーですので、一緒にコラボさせて頂くことだけで「新しく」「美しい」のですが、自分自身への挑戦も密かにしました。結果、自分でメロを作ったのに歌うのが難しくて…(笑)。
レコーディングでは沖井さんの励ましに力を頂いて歌いきる事が出来ました。
山口に繋がりがある沖井さんは、「2号線」という山口県の道路を歌詞に入れて欲しいと、清浦さんにお願いされた事をお聞きして、「山口愛」に感激しました。情景から想像するそれぞれの夏を彩る温度も魅力的で格好良いです。

5月の歌は、カンケさんのアドバイスを参考に「力を抜く」歌い方にチャレンジ。歌詞やアレンジを際立てる歌い方を目指しました。何度も聴きたくなる魅力がある不思議な曲だと思います。清浦夏実さんの歌詞はもちろん、歌声も大ファンでして、コーラスとして共演させて頂いたこともとても幸せです。いまだに夢を見ているかのよう。

6. 紫陽花
---寂しさと悲しさを感じてしみじみ聴かせていただきました。ゴンドウトモヒコさんのユーフォニアムがとても美しくて胸に響きますね。

MIKKO:この歌は、熱心に応援をして下さっていた方を思い書き下ろしました。今はもう会う事は出来ないけれど、空に向かって歌います。想い出はカラフルで色褪せない。これからもずっと心の中で一緒です。
ゴンドウさんの歌に寄り添う、包み込むような優しい音色に涙が出ました。
ユーフォニアムと声の重なり合うハーモニーにも注目して聴いて頂きたいです。私は何度も聴いては感動しています。ゴンドウさんとご一緒させて頂きとても嬉しいです。

7. 潮風のリズム
---シンリズムさんプロデュース。シンリズムさんは若い世代の方ですが、昨今話題の70年代シティ・ポップのような懐かしいサウンドにも感じられて、とてもときめきました。

MIKKO:シンリズムさんとご一緒させて頂きたいと願っていて、最後の最後で実現しました。
シンリズムさんの一人多重宅録に注目をして聴いて頂きたいです。この曲は、シンリズムさんのアレンジで魅力的な衣装を纏うことが出来ました。シティ・ポップがお好きな方はもちろんですが、7月という季節、夏を爽やかに彩る1曲に仕上ったので、夏がお好きな方に是非聴いて頂きたいです。歌のレコーディングは私の山口県のスタジオで宅録しました。メインの歌はもちろんですが、コーラスにも力を入れているので最後まで聴いて頂けると嬉しいです。あと、間奏からサビに入る辺りは特にCM曲として使って頂きたいくらいです。自負してしまうくらいお気に入りです(笑)。
レコ発ライヴでは、シンリズム・バンドとしてもサポートして頂きました。

9. September rainy love
---コバンザメさんプロデュース。華やかでとても小粋なサウンドにのってMIKKOさんがかっこ良く歌っていて大好きになった曲です。
シンセの音がまたいいんですよね。コバンザメさんとはどのような方なのですか?


MIKKO: コバンザメさんは、新潟のアイドル・グループ「RYUTist」のマネージャー/プロデューサーの安部博明さんです。
実は、私も「瞬間のメロディー」をRYUTistさんに楽曲提供させて頂き、新潟で開催された「日本海夕日ラインフェスティバル」では、共演もさせて頂きました。楽しかったな〜!
今回は初めてプロデュースをして頂くという事でとても楽しみにしていました。
私にとって新しいダンス・チューン。大人のフレーズも新鮮です。NOBEさんが大人の景色を見せてくれました。レコーディングでは、KOJI obaさんと一緒に表現を考えて歌を録っていく作業の中で学ぶ事も多く、楽しかったです。大人MIKKO誕生です。

10. 十三夜のピアノ
---ドラマーの神谷洵平さん(赤い靴)プロデュース。独特なリズムにのって、ここでもまたMIKKOさんの歌い方がガラリと変わっていて驚きました。初恋の嵐のベーシスト、隅倉弘至さんも参加なさっていますね。

MIKKO:神谷洵平さんにプロデュースして頂いて私の新境地が開けました。
大橋トリオさんが私は大好きで、ライヴで初めて神谷洵平さんに出逢いました。そこから神谷さんと東川亜希子さんのユニット「赤い靴」を聴き始めて、いつの日かプロデュースして頂きたいとずっと願っていました。
夢が叶いましたが今も夢のようです。ベーシストの近藤零さんが詞を書いて下さいました。山口県の萩市に日本最古のピアノがあること、零さんも幼い頃に訪れた地という事で、歌詞の中に込めて下さいました。編曲と演奏は赤い靴のお二人です。東川亜希子さんとも初めてご一緒させて頂いて、とても嬉しかったです。赤い靴の限定グラスでアイスコーヒーを飲みながらお菓子を食べた時間も幸せでした。
ベーシストの隅倉弘至さんとも初めてご一緒させて頂きました。ちなみに、この曲はベーシストが3人!Mix はShigekuni(DadaD)さんが行って下さいました。
歌詞を頂いてからメロを作ったのですが、これまでに作ったことのないメロディ・ラインと歌唱にチャレンジさせて頂いて、クールなアレンジに痺れました。シングルとして配信リリースしたのですが、ラジオで初めてO.A.した時の反響が凄かったです。これは誰?と多くの方に言われて、思わずガッツポーズをしました(笑)。聴けば聴くほど癖になる名曲だと感じています。

11. 神帰月のヒイラギ
---澄んだ空気のような美しい曲、優しい気持ちになれて、ホッと和みます。
マヌーシュジャズギタリストの河野文彦さんのギターも存在感があり素敵な演奏ですね。


MIKKO:カンケさんが大切にされていた曲をプレゼントして頂きました。初めてカンケさんに提供して頂いた曲になります。作詞をして下さった松本武史さんの温かい言葉に、河野文彦さんの温かいギター演奏。今はもう会えないけれど心の中で会える大切な人を思い、大切に歌いました。

12. わたしの時間
---オルゴールのようなイントロとオルガンサウンドが美しいクリスマスソング。小品だけれど、ほっこりと優しい気持ちになれてアルバムを聴き終えました。

MIKKO:1月と12月の歌は、カンケさんにプロデュースして頂きました。
最初と最後は自分自身で作りたくて、カンケさんと綴らせて頂いた事も嬉しいです。
1年の終わりはそっと自分と向き合い、自分自身に「ありがとう」と伝えてあげることがとても大切だと思い、その時間を作るために歌い出しの前にオルゴールのゼンマイの音を入れました。

---ここからはMIKKOさんデビュー10周年にちなみ、MIKKOさんの音楽キャリアを振り返る趣旨でお伺いしたいです。
まずは子供の頃、最初に音楽を意識したのはどんなときでしたか?


MIKKO:3歳からピアノを習っていたので、最初の「音」に触れるきっかけはその頃だと思います。お母さんやおばあちゃんの歌ってくれる「子守唄」もじっくり聴いちゃう子でした(笑)。

---学生時代によく聴いていたり、影響を受けたジャンルやアーティストはいかがですか?

MIKKO:小・中学生の時は音楽の授業で習う曲が好きでしたし、私はテレビっ子だったので、CMやドラマ、音楽番組を通してどっぷり音楽にハマっていきます。初めて自分のお小遣いで購入したCDは、SPEEDの「White Love」。アイドルが大好きで、小学生の頃は朝の時間に好きな音楽を流して良かったので、大熱唱(多分みんな迷惑)していました。休み時間にはテレビで見たままを真似して歌って踊る、そんな日々でした。
中学生の頃は特にそれが色濃くなって、当時オリコン・チャート・トップ10のシングルを10枚で980円くらいでレンタルが出来たので、ほぼ毎週学校帰りにレンタルして、MDに録音して覚えては、学校、帰り道、車の中、お風呂、カラオケで歌う日々を過ごしていました。四六時中ですね(笑)。当時特に好きだったのは、モーニング娘。その中でもCDを必ず購入していたのは、松浦亜弥さんでした。私の中には、つんくさんが作る楽曲の影響が色濃く根付いていると思います。
専門学生になり洋楽に出会います。それまでも、Mariah Careyや、The Beatlesのアルバム『THE BEATLES 1』を、中学生時代に聴いていたのですが、専門時代ではゴスペルに出会い影響を受けていきます。

---MIKKOさんは、いつごろから曲を作るようになったのでしょうか?また、21歳で山口県から上京されたとのこと。その決意をしたいきさつについて教えて頂けたら嬉しいです。

MIKKO:独学で19歳から曲を作り始めました。高校卒業後は福岡にある音楽の専門学校に行き、卒業後は上京しようとは考えていなかったのですが、母や当時とてもお世話になっていた大切な方から「1年東京へ行きなさい」とアドバイスを頂いて、これは必ず意味があるということを感じていたので迷うことなく上京しました。振り返ると、上京していなければ今の道を歩んでいなかったと思うので、とても感謝しています。

---ラジオパーソナリティを数多くされているそうですね。ラジオ番組の楽しさはどんなところにあるか教えて頂けますか?

MIKKO:子どもの頃はテレビっ子でしたので、恐縮ですがラジオ番組をさせて頂くことになってからラジオを聴くようになりました。リスナーさんと近い距離感で繋がれること、寄り添ってくれる安心感、音楽の時間旅行…そういう魅力が好きです。声とお話しだけで伝える難しさはありますが、歌を届ける事と似ていると思うので魅力を感じます。

---MIKKOというアーティスト名はご自身で決めたのですか?由来について教えて頂けますか?

MIKKO:小学生の頃からのあだ名です。
当時、どんな名前でも「〇〇子」をつける事が流行って、本名は「みほ」なので「みっこ」になりました。「かよ」ちゃんは「かっこ」、「まい」ちゃんは「まいこ」という感じです。
それからずっと「みっこ」で過ごしてきたので「MIKKO」にしました。
韓国に留学した時に、教会で「ミッコ」と沢山聞こえるので気になっていたら「信じて」という意味だそうで、さらに自分の名前を好きになりました。

---プライベートについても少しだけお伺いしたいです。
最近好きな本、映画、マイブームなどあったら教えて頂けますか?


MIKKO:「しあわせのパン」「かもめ食堂」「耳をすませば」「プラダを着た悪魔」は何度も繰り返し見ている好きな映画です。

菊池亜希子さん、コマツシンヤさん、小川糸さんの作品が好きです。
日常では聖書を読みます。

マイブームは、プリザーブドフラワーを使って指輪を作っていて、ライヴの時やプライベートでもつけているのですが、もう少し上手になったら販売も考えています。

---ご自身の性格をどう分析されますか?

MIKKO:何事にも「愛」を軸に動きたい性格です。と言っても足りないことばかりですが、心がけています。20代までは頑固で負けず嫌いな完璧主義。出来ない所を探しては自分にスパルタ教育をして、まだまだー!と。上手に息抜きする事もままならず。すると、20代の後半で初めて息が吸えなくなるという症状が出て体調を崩してしまいました。そこから力を抜くことを覚えていき、30代は自然体の自分を大切にしています。
人はきっと隣の芝生と比べてしまうし、比べたくなる生き物ですから、比べるということもやめていきました。神様から命を与えて頂いた時から一人一人完璧でそれを崩していくのは自分なのだと。それと、専門学生時代の先生に「頭が一番良いから、出来ることも出来ないと思ったら出来なくなるよ」と言われたこと。そして、カンケさんに言われた「今そこが出来ていなくても、他のことは出来ているでしょ、だからいずれ出来るようになるよ」と言われたこと。この言葉も大切に握っています。

---このWEBマガジンの恒例の質問です。
MIKKOさんにとってのCheer Up!ミュージックを教えて頂けますか?


MIKKO:私は青春時代の曲を聴くと元気になります。中学、高校、専門学生時代は特に。学生時代が大好きだったので、当時ヘビロテしていた曲を聴くとシャボン玉が弾けるように記憶が蘇り、幸せな気持ちになります。

1曲には絞れませんね。青春時代に聴いていた曲は、どの曲も聴いたら思い出が弾けます。曲を作りたいと思ったきっかけはその魅力です。学生時代のものを選曲します。

小学生時代
SPEED 「White Love」、KinKi Kids「ジェットコースター・ロマンス」、PUFFY「愛のしるし」、SMAP「SHAKE」、広瀬香美「真冬の帰り道」、大滝詠一「幸せな結末」。

中学生時代
モーニング娘。「ザ☆ピ〜ス」、「恋愛レボリューション21」、「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜」他。松浦亜弥「ドッキドキ!LOVEメール」から「奇跡の香りダンス。」までのシングル全て。w-inds.「Feel The Fate」、安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」、DREAMS COME TRUE「SNOW DANCE」、竹内まりや「すてきなホリデイ」他、選びきれなくて悔しい。浜崎あゆみ「Boys&Girls」、三人祭「チュッ! 夏パ〜ティ」は運動会でダンスの選曲をして振付を考えたので思い出深いです。

専門学生時代
Kirk Franklin「Lean On Me」、Sister Act 2「joyful Joyful」
「Joy」、Fairground Attraction「Perfect」、Trine Rein「Just missed the Train」、Basia「Drunk On Love」他。


---今後の展望と夢について伺えますか?こんなアルバムを作りたいなあとか、バンドを組みたいとか自由にお願いできたら嬉しいです。

MIKKO:祈り(賛美)のようなアルバムを作りたいです。
それから、子どもたちが自ら手に取り、聴きたいと思ってもらえるようなアルバムを作りたい。これまで制作した曲たちも、子どもたちが聴いてくれているという声が届き、ライヴでは一緒に歌ってくれてとても嬉しいので続けて行きたいです。
他にも案は沢山ありますが、秘密にしておきます(笑)。
あと、いつも一人で活動をしているので、バンドやユニット、チームを組むことにとても興味があります。機会やチャンスがあれば挑戦したいです。
それと、コーラスや「声」にまつわるお仕事もチャンスがあるならとてもしたい夢の1つです。そして、私の中で大きな夢が3つあります。生きている間に3つ叶える事が目標でもあります。全てに共通して届けたいことは1st Albumのタイトルです。
これからも愛に生きたいです。

---MIKKOさん、素敵なお話をたくさんお聞かせ頂きまして、どうもありがとうございました。次の作品も楽しみにしております。






『12(Twelve)』MIKKO

1. サーカスが始まる(作詞・作曲:MIKKO/編曲:柏崎三十郎/プロデュース:カンケ)(3:13)
2. うるわしい季節(作詞・作曲・編曲・プロデュース:辻林美穂)(2:54)
3. ホワイトデーが待ちきれない(作詞・作曲・編曲・プロデュース:佐藤望)(3:32)
4. さくら色(作詞・作曲:MIKKO/編曲・プロデュース:石崎光 [cafelon])(3:07)
5. 私が5月に見る夢は(作詞:清浦夏実 [TWEEDEES]/作曲:カンケ/編曲:柏崎三十郎/プロデュース:カンケ)(3:28)
6. 紫陽花(作詞・作曲:MIKKO/編曲:柏崎三十郎/プロデュース:カンケ)(4:37)
7. 潮風のリズム(作詞・作曲:MIKKO/編曲・プロデュース:シンリズム)(3:56)
8. 真夏のポラロイド(作詞:清浦夏実 [TWEEDEES]/作曲:MIKKO/編曲・プロデュース:沖井礼二 [TWEEDEES])(4:03)
9. September rainy love(作詞:NOBE/作曲・編曲:KOJI oba/プロデュース:コバンザメ)(4:21)
10. 十三夜のピアノ(作詞:近藤零/作曲:MIKKO/編曲:赤い靴/プロデュース:神谷洵平)(3:24)
11. 神帰月のヒイラギ(作詞:松本武史/作曲:カンケ/編曲:柏崎三十郎/プロデュース:カンケ)(3:55)
12. わたしの時間(作詞・作曲:MIKKO/編曲:柏崎三十郎/プロデュース:カンケ)(1:49)

レーベル:FLY HIGH RECORDS
品番:VSCF-1774(FRCD-066)
発売日:2019年11月6日
価格:2,727円(税抜)/3,000円(税込)


【作品紹介】
MIKKOが8人のプロデューサーと綴る12ヶ月の物語。
豪華参加メンバーによって作られた、MIKKOデビュー10周年記念アルバム。

2009年にシングル「DEVOTION」でデビューしたシンガー・ソングライターのMIKKO。本作は彼女のデビュー10周年を飾る、新録によるオリジナル・アルバム(オリジナル・フル・アルバムとしては『Forevergreen』以来4年ぶり、通算4枚目)。従来からの路線とは一線を画し、8人のプロデューサー(石崎光 [cafelon]/沖井礼二 [TWEEDEES]/神谷洵平[赤い靴]/カンケ/コバンザメ/佐藤望/シンリズム/辻林美穂)を迎え、12ヶ月それぞれを曲のテーマに掲げ制作された、「ニューMIKKO」を印象づける重要作。また参加ミュージシャンも、河野文彦、KASHIF(PPP)、Yuki Nakano、辻林美穂、佐藤望、シンリズム、U、猪爪東風、浦上想起、石崎光(cafelon)、ゴンドウトモヒコ、清浦夏実&沖井礼二(TWEEDEES)、原”GEN”秀樹、KOJI oba、Br’z、赤い靴、隅倉弘至、柏崎三十郎など超豪華。先行配信シングルとしてリリースされた「真夏のポラロイド」「十三夜のピアノ」を含む12曲を収録し、「新たなるMIKKOの意思表明」とも言うべき、10周年記念アルバムに相応しい充実の内容だ。



◆MIKKO(ミッコ)プロフィール

山口県周南市出身のシンガー・ソングライター。21歳で上京し、本格的に活動を開始し、2009年、シングル「DEVOTION」でデビュー。2010年にはFMぱるるん(水戸市)で初のレギュラー番組「MIKKOのHAPPY SMILE☆」を持ち、BSN新潟ラジオ、ラジオ日本のパーソナリティも経験。2012年に故郷の山口県に拠点を移し、FM山口でレギュラー番組「MIKKOとヤスベェのHey! Girl Hey! Boy」を担当。2015年には「くだまつ観光大使」に任命。2015年にサッカーJリーグ、レノファ山口FC公式テーマソング「スタートライン〜All For Team〜」の制作&歌唱を担当。
2015年、FLY HIGH RECORDSから3rdアルバム『Forevergreen』を発表。カンケによる凝ったサウンドとMIKKOによるメロディや詞の世界観が話題となる。30歳という節目を迎えた2016年、ミニ・アルバム『Now and Forever』をリリース。2017年4月から海外へ短期留学し、帰国後の2017年10月には新曲を収録した初のベスト・アルバム『HAPPY SMILE - MIKKO BEST 2009-2017』を発表。配信シングルを挟み、2018年にはこれも自身初となるカヴァー・アルバム『ANYTHING GOES - MIKKO COVERS -』をリリース。現在はFM山口で「MIKKOのHAPPY SMILE☆」のパーソナリティを務め、デビュー10周年記念アルバム『12[Twelve]』を2019年11月にリリース。

■レギュラー番組
FM山口「MIKKOのHAPPY SMILE☆」
毎週金曜日18:25〜18:40 O.A.
パーソナリティ:MIKKO
Mail:mikko@fmy.co.jp/FAX:083-923-7373

MIKKO OFFICIAL WEBSITE
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