2019年のアルバム『12(twelve)』が大好評だったMIKKOさん。この冬はとびきりHAPPYな3曲入り配信クリスマス・シングル『CHRISTMAS 2020』 をリリースされました。
時期はちょっぴりずれてしまったけれど、冬を盛り上げてくれる楽しい曲の数々は今からでもぜひ多くの方に聴いていただきたいです!
今回はMIKKOさんにこのシングルについて詳しくお伺いしました。(2020年12月)


---MIKKOさんは毎年クリスマス配信シングルをリリースなさるのが恒例なのですね。
そのいきさつについて教えて頂けますか?


MIKKO:私にとって、クリスマスは1年で一番好きな日で特別なのです。
クリスマス・ソング、イルミネーション、サンタさん、プレゼント、美味しい料理、教会での礼拝など。
子どもの頃から、12月になると街も人もキラキラと輝いて見えて。そのひとつひとつの「クリスマス」を味わう時間がとても好きでした。大人になった今も心が弾みます。
そんなワクワクをみなさんと一緒に楽しめたら、喜んでいただけたらとても幸せな事で。
1年に一度訪れるクリスマスがあたたかい時間であって欲しいと思います。
その願いも込めて、ここ数年は毎年リリースをさせていただいております。
そして、クリスマスのアルバムを作りたいという思いがあります。

---この状況下では、制作もいつもと違って大変だったのではないでしょうか。
どのように制作されたか教えて頂けますか?


MIKKO:私は山口に住んでいて、プロデューサーの皆さんは東京や地方にいらっしゃるので、これまでは東京に行ってレコーディングをすることが多かったのですが、数年前から自宅でレコーディングができるように、プロデューサーのカンケさんに教わりながら環境を作っていました。
なので、前作の10周年記念アルバム『12(Twelve)』でも、ヴォーカル・レコーディング(5曲)は宅録でしたし、今作も全て宅録で行いました。プロデューサーの皆さん、演奏者の皆さんも各自でレコーディングを行いました。
今回、歌に関しては歌い直しがなかったのですが、これから先はリモートを取り入れて行うこともあると思います。
離れていても、ひとつの音楽をみんなで作れるということはとても嬉しい事です。
ですが、一緒にレコーディングを行いその場で共有する喜びはやはり特別なものなので、またその時が叶う事を願っています。

---ここからは1曲ずつお伺いします。
◆「Happy Xmas With you」
---アルバム『12』につづき、TWEEDEES(清浦夏実さん、沖井礼二さん)とのコラボなんですね!
華やかな曲調に演奏、そこにMIKKOさんの伸び伸びとしたヴォーカル。何度聴いても飽きない楽しいクリスマスソング。こんな時期だからこそ、心に沁みました。
前回は、大好きなTWEEDEESさんとのコラボでかなり緊張されたそうですが、今回はいかがでしたか?


MIKKO:ありがとうございます。とても嬉しいです。
大好きなTWEEDEESさんと2度もご一緒させていただく事は夢のようで。今でも夢でないかと思ってしまうほど嬉しい出来事です。
昨年の10周年記念アルバム『12(Twelve)』の全体のテーマは「NEW MIKKO」でした。
新たなMIKKOのスタートライン。TWEEDEESのお二人と初めてコラボをさせていただき、私自身新たな自分に出会い、自分を知ることができました。レコーディングで初めてお会いした時には緊張でくらくらしましたが(笑)。

お二人とも優しくて温かくて。緊張の中でも安心感がありました。
清浦さんの歌詞は聴いている時、歌わせていただいている時、温かい愛に包まれるんです。とにかくすごいパワーなんです。大丈夫だよ。といつも寄り添ってくれます。前作は「夏」、今作は「冬」の歌。ぜひ両方を聴いていただきたいです。

沖井さんは、プロデューサーとしての的確な指示に作業、アレンジ、演奏、すべてが格好良いです。
また、すごくいい!とレコーディングの中で、素直に褒めてくださったことも凄く嬉しくて。レコーディングがとても楽しかったです。また、山口県の話で盛り上がり、マスタリングの後にはラーメンにも連れて行ってくださいました。気軽に話をしてくださることも感動しました。

今回もライン・グループの中で、曲のイメージ、クリスマスについて共有をし、制作が進みました。前回よりもタイトなスケジュールでしたが、そのような状況でもご一緒してくださったことを凄く感謝しています。今回は離れてのレコーディングでしたが、心が深く繋がっているように感じてとても幸せでした。
本番の歌を録る前に、清浦さんが仮歌を歌ってくださったのですが、その歌声が素晴らしくて美しくて。このままリリースさせて頂きたいくらいと思ったほど印象深いです。TWEEDEESのお二人、また今作でご一緒させて頂いたみなさんと制作した『CHRISTMAS 2020』は、2020年のクリスマス・プレゼントのように感じています。

◆「結晶する夜、トナカイの森」
---作詞・作曲・編曲・演奏・Mix・プロデュースが浦上想起さん。華やかで美しいサウンド、でも切なさもあり何度も聴きたくなります。
テクニカルというか・・・歌うのが難しそうな曲ですね。(MIKKOさんは難なく歌っていらっしゃいますが)
浦上さんはどんな方ですか?出会いのきっかけはいかがですか。
途中のVoiceというか朗読はMIKKOさんの声なのでしょうか?


MIKKO:初めて浦上想起さんにプロデュース・楽曲提供をしていただきました。
出会いのきっかけは、前作の『12(Twelve)』に収録されている、佐藤望さんがプロデュースをして下さった3月の歌「ホワイトデーが待ちきれない」です。浦上さんが演奏で参加してくださったことがきっかけです。望さんを通して浦上さんに出会いましたので、望さんにとても感謝をしています。

私は浦上さんの楽曲が大好きで以前から聴いていましたので、今回ご一緒させていただくことがとても嬉しかったです。浦上さんにまだ直接お会いしたことはないのですが、やりとりをする中で、とても優しくて穏やかであたたかい素敵な方だと感じました。そして、何よりも浦上さんの楽曲、世界観、演奏、アレンジ、歌声、何もかも全てが素晴らしく美しい。浦上さんだけの特別なカラーですね。
「結晶する夜、トナカイの森」のデモを頂いた時には、イントロから感激して震えたことを鮮明に覚えています。

また、歌うのが難しそうな曲という事ですが、はじめはリズムと音の移動が難しかったのですが、それも楽しく感じて、あっという間に歌い終わっていて、もっと歌いたいと思いました。それほどに楽しい曲だと感じています。
浦上さんが仮歌を録ってくださったのですが、歌声にも感動をして、私も意識をして歌わせていただいています。
楽曲の中では、浦上さんも歌ってくださっているので注目していただきたいです。
朗読は加工をされた私の声です。歌の中での朗読は初めてでワクワクしました。始めに「Aメロは意図的に感情をうすめて淡々と(でも柔らかな感じで)」、と指示をいただいたので、朗読に感情を入れて表現をしました。
浦上さんの人生初、作詞曲・プロデュース作品にご一緒させていただいたことも一生の宝物です。この曲について、浦上さんがTwitterに思いを記してくださっていますので、ぜひチェックしてください。

◆Wonderful Christmas Time(feat. RYUTist)
---定番のクリスマス曲がカンケさんのプロデュースでより一層華やかで美しくMIKKOさんの歌の魅力もスパークしてますね。新潟のアイドル・グループRYUTistの参加で、ますます華やか。
今は出来ないご時世だけれど、なんだかパーティに参加しているような気持ちになりますし、おうちでこの曲を聴くだけでも楽しいですね。RYUTistの皆さんとも交流はあるのですか?


MIKKO:ありがとうございます。カンケさんはこれまで10年以上MIKKOのプロデュースを手掛けてくださっているのですが、どの作品のアレンジも素晴らしく感激しています。そして、何よりも安心感と信頼がありますね。

RYUTistのみんなとは以前から交流があり、2016年に新潟で開催された「日本海夕日ラインフェスティバル」にゲストとしてお声をかけていただいたことが初めての出会いです。そこで初めて共演をさせていただきました。
その後、2018年に「瞬間のメロディー」という楽曲を提供させていただきまして。今回はRYUTistのみんなが参加してくださいました。とても嬉しいです。4人の歌声はとてもパワーがあり、気持ちを明るく前向きにしてくれます。
みんなのハーモニーも美しいので、ぜひじっくり聴いていただきたいですし、間奏の部分ではみんなでパーティーをしている様子が聴こえてきます。何をお話ししているのか耳を澄まして聴いていただくととても楽しいと思います。

---MIKKOさんの今までのクリスマスで、何か思い出や印象的なエピソードがあれば教えて頂けますか?

MIKKO:2017年に韓国に短期留学をさせていただいた時に出会った教会の牧師先生に、クリスマス・イヴ礼拝のゲストとしてお声をかけていただいて、韓国でクリスマス・ライヴをさせていただいたことがとても印象に残っています。
朝晩の気温はマイナス10度!寒さも印象的でしたが。日本語で歌う私の歌にも感動してくださり、私も感動しました。素直に愛情と思いを表現することを韓国で体感しましたね。とても居心地が良かったです。そして、韓国で出会った人、友人とは今でも連絡をとっています。大切な思い出とご縁はクリスマスの贈りもの。一生の宝物です。

---アーティストの皆さんは、2020年は活動に様々な制限があって大変な年だったと思います。
MIKKOさんの活動への影響はいかがでしたか?この時期、いろいろと悩んだり考えたりされたかもしれませんが、そのあたりのお気持ちについて教えて頂けますか?


MIKKO:音楽活動はもちろん止まりました。毎年恒例のライヴももちろんありませんでしたし、10周年記念ライヴを企画していたのですがそれも見送りました。ですが、どんな出来事にも全てに意味があると思うので、今しかできないことがあると前向きに捉えて、自分の気持ちが喜びやワクワク感じることをみつめて行動しました。

---ステイホーム期間はどんなことをされてましたか?

MIKKO:私は音楽でも共通するのですが、「作ること」がなによりも好きなので、まず料理をしました。
時間がないとできないことのひとつが料理なので、まだ作ったことのないメニューに挑戦しました(チキン南蛮、イワシの梅しそロール、太刀魚のピリ辛煮など) 。
そして、オーガニックキッチンエンジェル(カフェ)さんとコラボをさせていただいて、「厚切りベーコンときのこの4種のナッツサラダ(ドレッシングも手作り)」を、プロデュースさせていただいたり。家庭菜園を始めて、トマト、紫蘇、枝豆、ハーブなどを育てたり。ビーズアクセサリーを制作してグッズ販売したりもしました。ずっとチャレンジしたいと思っていたことができたのでとても嬉しい時間でした。それから、インスタライヴを毎週月曜日の20時から行いました(今も継続中)。そこで、みなさんとお会いできる時間に私も凄く支えていただいていました。

---2020年、どんな音楽に元気をもらいましたか?
2020年、MIKKOさんに寄り添ってくれた音楽、元気が出た音楽をシェアして頂けたらと思います。


MIKKO:今回ご一緒させていただいた、TWEEDEESさん、浦上想起さん、RYUTistさん、カンケさん。皆さんの楽曲に沢山のパワーをいただいていますし、前作(『12(Twelve)』)でご一緒させていただいた皆さんの楽曲にも勇気をもらっています。仲間の音楽が力や支えとなっていますね。ぜひみなさんにシェアしたいです。

---2021年に向けての夢や展望について伺えますか?

MIKKO:「新しい」を「作ること」です。
2020年に感じた思いとともに今年の作品を作りたいです。
音楽を軸に、沢山の枝を広げて実りある2021年にしていきたいと思っています。
どんな作品という宝物や出会いが誕生するのか私自身も楽しみです。

---どうもありがとうございました。MIKKOさんの次作も今からとても楽しみにしております。




『CHRISTMAS 2020』MIKKO

1.Happy Xmas With you
2.結晶する夜、トナカイの森
3.Wonderful Christmas Time(feat. RYUTist)

レーベル:Angel Music Japan
発売日:2020年11月27日
形態:配信限定 ※各種配信・サブスクリプション・サービスにてリリース

01.Happy Xmas With you 
作詞:清浦夏実(TWEEDEES)
作曲:MIKKO
編曲・演奏・プロデュース:沖井礼二(TWEEDEES)
Mix:中里隆夫

02.結晶する夜、トナカイの森
作詞・作曲・編曲・演奏・Mix・プロデュース:浦上想起

03.Wonderful Christmas Time(feat. RYUTist) 
作詞・作曲:Paul McCartney
編曲・演奏・Mix・プロデュース:カンケ(EVEREST SOUND)
General Producer:カンケ



◆MIKKO(ミッコ)プロフィール

山口県周南市出身のシンガー・ソングライター。21歳で上京し、本格的に活動を開始し、2009年、シングル「DEVOTION」でデビュー。2010年にはFMぱるるん(水戸市)で初のレギュラー番組「MIKKOのHAPPY SMILE☆」を持ち、BSN新潟ラジオ、ラジオ日本のパーソナリティも経験。2012年に故郷の山口県に拠点を移し、FM山口でレギュラー番組「MIKKOとヤスベェのHey! Girl Hey! Boy」を担当。2015年には「くだまつ観光大使」に任命。2015年にサッカーJリーグ、レノファ山口FC公式テーマソング「スタートライン〜All For Team〜」の制作&歌唱を担当。
2015年、FLY HIGH RECORDSから3rdアルバム『Forevergreen』を発表。カンケによる凝ったサウンドとMIKKOによるメロディや詞の世界観が話題となる。30歳という節目を迎えた2016年、ミニ・アルバム『Now and Forever』をリリース。2017年4月から海外へ短期留学し、帰国後の2017年10月には新曲を収録した初のベスト・アルバム『HAPPY SMILE - MIKKO BEST 2009-2017』を発表。配信シングルを挟み、2018年にはこれも自身初となるカヴァー・アルバム『ANYTHING GOES - MIKKO COVERS -』をリリース。現在はFM山口で「MIKKOのHAPPY SMILE☆」のパーソナリティを務め、デビュー10周年記念アルバム『12[Twelve]』を2019年11月にリリース。

■レギュラー番組
FM山口「MIKKOのHAPPY SMILE☆」
毎週金曜日18:25〜18:40 O.A.
パーソナリティ:MIKKO
Mail:mikko@fmy.co.jp/FAX:083-923-7373

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