第1回: Sweet Amazer (1) 「物」と「音」と「愛され度」 はじめまして。The Penelopesのwatanabeと申します。宝塚を拠点とするこのポップユニットをスタートさせて以来、20年余りが経ちましたが、いつもリリースの間隔が結構空くこともあってか、応援してくださる皆様や、まだThe Penelopesをご存知ない方たちに、継続している活動を知って頂く機会というのが、なかなかなかったように思います。自分なりに努力はして来たつもりですが。 そんな中、今回こちらのCheer Up!さんで書かせていただくことになり、大変感謝しております。 で、何から始めようかとあれこれ考えてみましたが、まずは音楽活動、それから、日々インスパイアされる人びと、物事・・・そのあたりから少しずつ綴らせていただければと思います。 と言う訳で、いかにもという感じで申し訳ないですが、まずは、最新のリリースについてお話させて下さい。 実は2013年6月に7曲入りのミニアルバム、"Sweet Amazer"を配信限定でリリースしました。昨年の6月にも同様のフォーマットでシングル"Honeymoon Is Over"を出してますので、連続して配信限定リリース、The PenelopesとしてのCDアルバムは2006年の"Summerdew Avenue"以来出してないことになります。 ですので、もうCDという形では出さないの? と訊かれることもありますが、そのあたりは、なかなか複雑な心境ですね。正直、CDとなると、まず現在では配給が難しい上に、聴き手の方にあまり可愛がられないので、何だかときめかないんです。PCに落として聴かれる方が多い今では、単なる器として使い捨てられちゃうのが見えてしまうと言いますか・・・可愛がられるというのは変な言い方に聞こえるかも知れませんが、私自身は、作品は出来上がったら半分は聴き手の方にものになると思っているので、聴き手の方により可愛がられる方が、大切にされる方が嬉しいのです。 そういう意味では、CDよりもアナログの方が「愛され度」は圧倒的に高いと思うんですよ。「物」としての要素は強いのですが、CDに比べたらより純粋に、愛着をもって所持し、思い入れをもって聴いてもらえると。「音」そのものも、高音の伸びは弱くとも丸みがあって温かいアナログの音も、今では若い世代の人たちには新鮮なようですし。だから、本当はアナログレコードなら出したいんですが、コストの問題がありました。CDもまたコストの問題がありますが、しかもこちらは上にも書いた様に、今や「物」としては単にPCなどに曲を流し込むための器でしかない気がしていまして・・・。 まぁ、そんなこんなで、結局は「愛され度」問題はとりあえず脇におかざるを得ませんでした。いずれにせよいま「コスト」問題が簡単に解決出来ないのなら、まずは手っ取り早く出し、聴いていただけるのを選ぶ・・・ということに落ち着き、それで最初からPCに流し込んでもらう前提で出したのが、去年のシングル"Honeymoon Is Over"であり、今回の"Sweet Amazer"、でした。アナログやCDのように「物」としては存在しませんけれど、そもそも音楽は「音」な訳ですし、「物」の部分は、限られたイメージ画像から想像していただいた方が、却って夢が広がる気がするんですよね、考えようによっては。「物」がない分、「音」そのものの「愛され度」も分かるかも知れませんし。 そういうこともまた、面白いんじゃないかと思ってるんです。 次回は、アルバムの内容について、思いつくまま書き綴ってみたいと思います。 Sweet Amazer/THE PENELOPES 1. Sweet Amazer 2.Heartache Close 3.Cloudcastle 4.Larkspur 5.And She Does (Does Me Good) 6.The Disappointed 7.埴生の宿 (Home Sweet Home) The Penelopes - Sweet Amazer: http://youtu.be/U95qboJv_gk youtubeさんから iTunes - http://bit.ly/ZP1DkF Amazon mp3 - http://amzn.to/11th9kx mora - http://bit.ly/Zs4EY8 レコチョク- http://bit.ly/15Ix7dS イギリスのインディー音楽サイトNEWUSB.CO.UK - The Penelopesの新作"Sweet Amazer"の楽曲が聴けます。ぜひチェックしてみて下さい。 http://bit.ly/15ax09L |