いま話題のシンガーソングライターKARIMA。待望の1stアルバム『Nostalgic hour』がリリースされ大好評です。タイトル通り、どこか懐かしい詞世界、サウンド。何より魅力的な歌声に注目が集まっています。ラジオから流れるKARIMAの歌声に「気になる!」とファンになる人が続出。 そんなKARIMAはどんな人物なのか?『Nostalgic hour』はどのように誕生したのか? 今回は、KARIMAインタビューと、サウンド、アレンジ、プロデュース等に関わった豪華制作陣によるミニインタビューの二部構成で、KARIMAの魅力に深く迫ってみたいと思います。(2022年11月) (制作陣インタビュー:GIRA MUNDO、洞澤 徹、高口大輔、近藤健太郎、PAX JAPONICA GROOVE) KARIMAインタビュー 制作陣インタビュー ---シングルデビュー以来、多くのファンが待ち望んでいたフルアルバムの誕生おめでとうございます。 いつ頃から制作が始まったのですか?いまだコロナの影響が多いなか大変だったのではないかと思いますが、アルバム制作の過程や印象的だったエピソードなど伺えますか? KARIMA:ありがとうございます。2019年に配信のみでリリースしていた頃はまだアルバムをリリースする構想はなくて、具体的に覚えてないのですが、2年前くらいから制作はスタートしていたかと思います。 コロナ禍ど真ん中での制作だったので、制作関係者と会うのは気を遣いながらという面では大変だったかもしれませんが、逆に家にこもって曲作りに集中は出来ましたね。 アルバム制作の過程としては、アルバムをリリースすることが決まった時点でphilia recordsのオーナーでもある近藤健太郎さんに共同プロデュースという形で一緒に進めていただけないかお願いをしました。 自分はバンドではなくソロなので、客観的な視点や意見が欲しかったんですよね。 アルバムに入れる選曲も近藤さんと一緒に行いました。色々な場面で近藤さんには本当に助けられました。 ---アーティスト名を「KNIT RED RUM」から「KARIMA」に変更した経緯を教えて頂けますか? KARIMA:「KNIT RED RUM」名義で活動し始めて少し経った時点で、もっと分かりやすくキャッチーなネーミングにしたいな、という思いがどこかにありました。 これからたくさんの人に周知されるには、シンプルで短い、発音しやすい名前がいいのではと考えていた時に、本名でもあるKARIMAでいいのではと思いつきました。ゴロもいいし。三文字表記でロゴにしたい、という考えもあったので。 ---今作に収録された楽曲に描かれる風景は、普遍的でいつの時代に聴いても色褪せない魅力を放っていると感じました。 現在流行りの言葉なども含まれていないですし…。そのあたりは意識されていますでしょうか。 KARIMA:自分はポップスを聴いて育って音楽に興味を持ったのですが、ポップスの魅力の一つが、普遍的で色褪せない魅力だと思っています。それもあり、無意識にそのような作風になっているかと思います。 ---歌詞については実話、空想、想い出などが混ざりあっているのかな?と、想像がふくらみました。 KARIMA:歌詞については、曲を作っている早い段階でテーマやストーリーを決定づけるワン・フレーズが浮かび、それに合わせて想像を膨らませていって作ります。 具体的に今作で言うと、例えば「Keep on cruising」は、出だしの歌詞である”つま先からそっと浸かるプールのように”。このフレーズで想像出来たのが、日々何かを抱えながら、でもおそるおそるなんとか今日に、社会に馴染ませながら生きようとしている主人公でした。 もう一曲例を挙げると「holiday」。サビの歌詞で”羽織れるものだけ持って 話の続きを”というフレーズは絶対に外せないと思って、肌寒くなってきた季節の二人の世界の物語になるだろう、と想像しました。 ---アルバムタイトル『Nostalgic hour』に込めた思いを教えてください。 KARIMA:個人的な音楽の楽しみ方の一つなのですが、心のモヤモヤとかが街で流れてる知らない曲を聴いた瞬間に得体の知れないヒントとして心に反応したりすることがあります。そんなアルバムになったらいいな、という思いでこのタイトルにしました。 ---KARIMAさんの歌は、夕方とか夜の時間帯が舞台になっているものが多いですね。 意識的なものなのか、無意識なのか、そのあたりはいかがでしょうか。 KARIMA:たぶん夕方くらいの時間帯が一番心が揺れる時間帯だったのでしょうね(個人の主観ですが)。センチメンタルになることも、ある人を想う気持ちが強くなることも。翌日のことを考え始めて憂鬱になることも。 ---今回、Gira Mundoさん、洞澤徹さんのお二人がアレンジ、サウンドプロデュースを手掛けられました。お二人それぞれのサウンドの良さがあって、本当に素敵でした。アレンジはどのように詰めていったのですか?コード進行がアレンジによって変わっていったりもするのでしょうか。 KARIMA:Gira mundoさんに洞澤さん、このお二方にはこちらの言葉足らずのアレンジ依頼に対して本当に素晴らしいアレンジをして下さいました。 まず自分の中でアレンジモデルになる曲があったので、その楽曲をお送りして、それを元にお二方の感性で自分に合ったアレンジに仕上げていただきました。 初めに送られてくるアレンジをワクワクして聴くのが楽しかった記憶があります。好きなアーティストのCDを購入してお家で開封してCDプレーヤーで再生ボタンを押すワクワクと同じような感覚です。 Gira mundoさんから上がってくるアレンジに関しては自分が考えたコード進行が変わって返ってきて、それがとても新鮮で面白かったし勉強になりました。曲全体を見た時にそのコード進行の流れの方が良いんですよね。 あとはお二方共ギターリストなので、ギターが上手いしカッコいいです!是非その辺りも注目してみて下さい。 ---ボーナストラックは、ダンスミュージックで大人気のPAX JAPONICA GROOVE 黒坂修平さんが作詞作曲、アレンジやサウンドプロデュースまで手掛けられました。 とても素敵な曲で、黒坂さんからKARIMAさんへの励ましの歌なのかな?と思ったりもして、歌詞も味わい深かったです。楽曲を受け取りどのように感じましたか? KARIMA:黒坂さんから励ましの歌?それは初めて聞きました(笑)。 PAX JAPONICA GROOVEプロデュースによる楽曲はこれが2作品目になるのですが、とにかく彼は自分でも気が付いていない自分の魅力を引き出してくれるというか。彼にも言われたことがありますが、僕が自分で思っているKARIMAの売りと、彼が思っているKARIMAの売りは違うようです(笑)。それを引き出してくれた1曲だと思います。 ---アルバムブックレットやジャケットの写真が色っぽくて素敵でした。 撮影時のエピソードなど伺えますか? KARIMA:ありがとうございます。写真は全てフォトグラファーの河合克成さんに撮っていただき、全体のジャケットデザインはFLY HIGH RECORDSの土橋一夫さんに手掛けていただきました。 ジャケット写真の撮影時には、実はPAX JAPONICA GROOVEも立ち会ってくれています。フォトグラファーの河合克成さんはPAX JAPONICA GROOVEの写真やMVの制作もしています。 撮影は終始和やかなムードで楽しかったです。ホテルやホテルの廊下、部屋の中で撮るイメージが初めの自分のイメージでした。あとはもう河合さんに委ねる感じで、身を任せて撮影が進みました。 アーバンだけどヴィンテージ感のあるオレンジがまさにノスタルジックで、このアルバムにピッタリなジャケット写真に仕上がっていると思います。 ---2019年のインタビューではKARIMAさんのCheer Up!ミュージックについて、安藤裕子さんの「唄い前夜」を挙げていただきました。最近のCheer Up!ミュージックについて教えて頂けますか? KARIMA:ジョン・メイヤーの「New Light」という曲です。おそらくアルバム制作期間中最も聴いた曲だと思います。カッコいいの一言です。 ---近々のご予定を教えて下さい。 KARIMA:予定としては、11月6日(日)にディスクユニオンさんのRock in Tokyo(渋谷)で発売記念イベントを行います。トークやミニライブを行います。お時間ある方は是非お越しいただけたら嬉しいです。 KARIMA『Nostalgic hour』発売記念イベント(ディスクユニオンROCK in TOKYO) https://diskunion.net/jp/ct/news/article/2/108566 その他突発的にイベントが入ったり、ラジオ出演などもありますので、詳しくは僕のSNSをチェックいただければと思います。 ---どうもありがとうございました。今から2ndアルバムが待ち遠しいです! 『Nostalgic hour』/KARIMA 1. neon sign Words & Music by 刈間哲司/Arranged by GIRA MUNDO 2. Keep on cruising Words & Music by 刈間哲司/Arranged by 洞澤徹 3. Twilight Rain Words & Music by 刈間哲司/Arranged by GIRA MUNDO 4. Don't go away Words & Music by 刈間哲司/Arranged by 洞澤徹 5. アウトライン Words & Music by 刈間哲司/Arranged by GIRA MUNDO 6. Blue velvet Words & Music by 刈間哲司/Arranged by 洞澤徹 7. Quiet moment Words & Music by 刈間哲司/Arranged by 洞澤徹 8. holiday Words & Music by 刈間哲司/Arranged by 洞澤徹 9. ノスタルジック・ミュージック Words & Music by 刈間哲司/Arranged by GIRA MUNDO [Bonus Track] 10. Gotta Feelin' Prod By PAX JAPONICA GROOVE Words & Music, Arranged by Shuhei Kurosaka [PAX JAPONICA GROOVE] 発売日:2022年10月26日 レーベル:philia records/FLY HIGH RECORDS 規格番号:VSCF-1777(FRCD-072) 価格:2,600円(税込)/2,364円(税抜) Produced by KARIMA & 近藤健太郎(The Bookmarcs / the Sweet Onions) Sound Produced, Mixed by GIRA MUNDO:M1, 3, 5, 9 洞澤徹(The Bookmarcs):M2, 4, 6, 7, 8 PAX JAPONICA GROOVE:M10 Chorus Arrangement:KARIMA & 近藤健太郎 Vocal Recording:高口大輔(the Sweet Onions):M3 Mixed:PAX JAPONICA GROOVE:M3 Musicians: KARIMA_Vocal, Chorus(All Songs) GIRA MUNDO_Guitar & Other Instruments(M1, 3, 5, 9) 洞澤徹_Guitar & Other Instruments(M2, 4, 6, 7, 8) Shuhei Kurosaka(PAX JAPONICA GROOVE)_Keyboards & Other Instruments(M10) 近藤健太郎_Chorus(M1) Mastering Engineer:阿部充泰(Sony Music Solutions Inc.)at Sony Music Studios Tokyo Art Direction & Design:土橋一夫(Surf's Up Design) Photographer:河合克成(125inc.) Stylist:平山宙歩 Hair & Make Up:田中佑哉 「neon sign」配信リンク https://linkco.re/3mBS41GF 【作品紹介】 “すべては過ぎ去りし日の幻 過去と未来を繋ぐ心揺さぶるメロディ 大切な人に届けたいノスタルジック・アワー” 回想する過去、まだ見ぬ未来を彩るBGM。 誰にも存在する日常のサウンドトラック。 シンガー・ソングライターKARIMAによるオリジナル1stフル・アルバムが完成。シティ・ポップ、ロック、アコースティック、lo-fiと、KARIMAを形成してきた様々なジャンルをKARIMA流ポップスとして解釈し表現した、会心のアルバム。 【KARIMA Profile】 シンガー・ソングライターとして活動し、2019年、KNIT RED RUM名義でphilia recordsよりデビュー。 その後、都内でのライヴや、様々なアレンジャーを迎えての音源制作〜楽曲配信など精力的に活動。 2022年5月、アーティスト名義をKNIT RED RUMからKARIMAに改名。 同年5月、新しいプロジェクトとして、日本のエレクトロ・ダンスミュージック界に影響を与えるアーティスト、PAX JAPONICA GROOVE(パックスジャポニカグルーヴ)をプロデューサーに迎え、Office Premotion(オフィス・プレモーション)よりデジタル・シングル「Slow It Down」をリリース。 同年9月には、2枚目となるデジタル・シングル「Gotta Feelin’」をリリース。 そして2022年10月26日、philia recordsとFLY HIGH RECORDSの両レーベルがタッグを組み、KARIMAの1stアルバム『Nostalgic hour』を共同リリース。 【KARIMA Discography】 「Twilight rain」KNIT RED RUM(2019年5月/philia records)※配信シングル 「Sunset」KNIT RED RUM(2019年9月/philia records)※配信シングル 「Keep on cruising」KNIT RED RUM(2020年7月/philia records)※配信シングル→2022年6月、KARIMA名義で再リリース 「Don't go away」KNIT RED RUM(2021年6月/philia records)※配信シングル 「ノスタルジック・ミュージック」KNIT RED RUM(2021年8月/philia records)※配信シングル→2022年6月、KARIMA名義で再リリース 「Slow It Down」KARIMA & PAX JAPONICA GROOVE(2022年5月/Office Premotion)※配信シングル 「Gotta Feelin’」KARIMA & PAX JAPONICA GROOVE(2022年9月/Office Premotion)※配信シングル 『Nostalgic hour』KARIMA(2022年10月/philia records, FLY HIGH RECORDS)※1stアルバム ●KARIMA SNSリンク https://lit.link/karima ●KARIMA Official Twitter https://mobile.twitter.com/karima_ssw ●KARIMA Official Instagram https://www.instagram.com/ka.ri.ma_official/ ●philia recordsオフィシャル・サイト http://philiarecords.com/ ●FLY HIGH RECORDSオフィシャル・サイト https://flyhighrecords.hatenablog.com/ <Cheer Up!関連リンク> KNIT RED RUM「Twilight rain」インタビュー(2019年) http://www.cheerup777.com/knitredrum2019.html |