数々の海外映画祭で話題を呼びつつある日本映画『蠱惑の瞳 Allure』。「こころの病/自己愛」という普遍的な人間の心理を描き、国境を超えた共感を得ている。 メガホンを取ったのは、TVドラマでは『永遠の仔』『失楽園』で知られ、映画では『羊のうた』(2001・小栗旬主演)『不良少年(ヤンキー)の夢』(2005・松山ケンイチ主演)『あなたを忘れない』(2007・日韓合同/イ・テソン主演)を撮った花堂純次監督。 主人公は「自己愛性パーソナリティ障害」を持つ女性・沙也香(小泉瑠美)。過去のトラウマやストーカー被害に日々悩まされているが、外では自信満々に振る舞うフリーランスのWEBプロデューサーだ。 そんな彼女が目を付けたのは、高い志を持ちハンサムな精神科医・神崎(片山浩憲)。沙也香は言葉巧みに神崎に近づき、神崎もまた沙也香の魅力と不安定さに心奪われていく。二人の関係は周囲の人間をも巻き込み、片時も目を離せない展開がミステリアスに描かれる。 今回は花堂監督の、この映画にかける想いや制作秘話、監督の人生に至るまでロング・インタビューが実現した。 また、音楽を手掛けた塚山エリコさん、主題歌を歌う森圭一郎さんから本作への思いについてコメントを頂いた。(2023年12月) 花堂純次監督インタビュー コメント 本映画は低予算のインディーズ映画で、映画完成後の海外映画祭出展費用などの諸経費はクラウドファンディングで募られた。まずは低予算でこの映画を撮ろうと思ったきっかけやクラウドファンディングを使った経緯について花堂監督に伺った。 コロナ禍で、ものづくりというものが、全然動かなくなっていて。そこへ文化庁「ARTS for the future! 2」(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)が受けられることになり、それをベースにして作れるものはないかな?という話になったんです。 クラウドファンディングについては、どう考えても映画を作るのに支援金だけではとても難しい。ご覧になったら分かると思うんですけど、ああいった内容の映画って企画を出しても絶対に通らないんですね。 要するに、商業的に成立するかどうかが大事で、1番最初に聞かれるのは「誰が出るんですか?」。まあ、そこからなんですよ。中身よりも、まず役者。 極端に言うと、海外に向けてやるなんていう話で通ったことがないです。日本の有名な役者って、よほどじゃない限りは誰も知らないですよね。 今回は本当に作品ありきで、売れてる売れてない関係なしに、フィットした俳優さえ見つかれば作りたいと長年思っていたんです。これはキャスト次第でしかできないと思っていたんですよ。 そんな花堂監督が一昨年の春に出会ったのが、沙也香役の小泉瑠美さん。女性アイドルグループ「アイドリング!!!」のメンバーとして活動後、女優に転身。現在はTVドラマや舞台を中心に活躍中だ。 同時期に出会ったのが、精神科医・神崎役の片山浩憲さん。2.5次元の舞台やミュージカルでは、その高い身体能力を活かして人気を博している。 小泉瑠美さんは、会ってみたらかなり強烈な女性です。生きる沙也香と言ってもいいぐらい。感情が豊かというか、演技に入り込むと本当に全て忘れてしまうような。かなり沙也香の要素を持ってる人だなと思いました。 片山くんは10代の時には、ジュニアオリンピックで陸上競技での代表選手だったそうで、静岡県で有名だったらしいですね。スポーツ少年で抜群の成績を出していて、それが大学に行く頃に腰を痛めてその道は諦めて。それをきっかけにガラッと変えて、俳優の道に行くと決めたそうです。あの笑顔のまんまの、いいヤツですよ。 待望のキャストが揃い、映画は無事撮影にこぎつけたわけだが、そもそもこの「自己愛性パーソナリティ障害」という聞き慣れないテーマを映画に盛り込んだのは何故だったのか? 僕には、自分でいいと思ったことが相手に上手く伝わらなかった経験、痛み…そういったことがベースにあります。大きな劣等感から、うまく生きることができない。 今回のプロデューサーである今井乃梨子さんが心理療法士なんですね。それで、彼女にこんな自分の話をしたり、「最近、周りで気になる人がいるんだよね」っていう話をしたんです。 気になるというのは、とんでもないキャラクターの人たち。問題行動と問題発言を繰り返し、平気で嘘をつく。感情の起伏がとても激しい。言い換えれば感情が豊かでとても魅力があるんです。どういう人なんだろう?多重人格なのかな?グレーゾーンなんだろうか?と、とても気になっていたんです。 そうしたら、今井さんが「自己愛性パーソナリティ障害っていうんですよ」と教えてくれて、調べてみたらまさにピッタリだった! 映画の沙也香のように、次々に男性を陥れていたし、破滅させた家庭もある。決して本人はいつまでも幸せになれない。でも、理由は本人にはわからない。そういう実例があったんですよ。 花堂監督自身の劣等感、生きづらさ、それは学生時代に遡る。花堂監督は1955年宮崎県宮崎市生まれ。ここからは監督の半生を振り返って頂く。 僕は色弱を持っています。中学の時に検査でそれを初めて知って、道がすごく狭くなったんですね。 それまでは、子供ながらに「ロケットを作りたい!」とか「科学者になりたい」とか夢があったんですが…。 今は違いますけど、僕の時代は色の判別ができないっていうことで、全部の理系の入試が受けられなかったんですよ。 「じゃあ自分は何をやりたいんだっけ?」って、すぐには答えは出なかったんですけど。 僕は若干発達障害傾向が強いんですね。人と会話できないとか…。 今はこうやって話せますけど、これは映画のおかげ。 例えば映画の会話を見て、「挨拶ってこうすればいいんだ」とか「会話ってこうやればいいんだ」とか、ほとんどそれで学んだ面があるんですよ。 本当に友達のできにくいキャラクターだったんです。日常会話は下手だし、野球は好きじゃない。団体競技も嫌い。チームワークでやるのが嫌い。人に分かってもらうっていうのがすごくめんどくさくて。 だから、いつも周りの表情を見てました。まぁ、理解されないっていうこともあったし。 そんな花堂少年は中学1年でクラシックギターと出会い、高校3年生まで密度濃く練習したという。映画というものを意識したのも中学生の頃だった。 中学2年の時かな、「ローマの休日」を映画館で初めて観て、オードリー・ヘプバーンの大ファンになりました。あの頃の映画館は一日中いられたんですよね。ずっと観てました。 こんなファンタジックでワクワクするような物語があるんだ!って思いました。 本当に入口は単純です。 そして高校に入学。ひょんなことから映画研究会の会長に推され、ますます映画にのめり込んでいく。 高校に入った途端に映画研究会っていうのがあって、嬉しかったですね。「映画のことをみんなと話したりできるのかな?」って。映画のことだけは人と話せますから。 ところが、入ったその日に映画研究会の3年生全員が教室の目の前で喧嘩を始めて、10人ぐらい辞めちゃったんですよ。 残ったのは、2年生の男女1人ずつと僕だけ。3人でどうしようか?って言ったら「ここは多数決だから」って僕が会長にさせられたんですよ。ひどくないですか(苦笑)。 何から始めていいかわからなくてね…。とりあえず地元の映画館に行ったら、100枚綴りのチケットを渡されて「これを売ってくれたら10パーセントあげるよ」。まあ学生割引ですよね。自分も安く観られてラッキーだし、みんなも喜ぶだろうと勝手に思い込んで、そのチケットを学校でどんどん売ったんですよ。結構売れて、当然映画館も喜ぶじゃないですか。それで、映画研究会の3人全員が、交渉した市内の映画館全部フリーパスになったんですよ。ひたすら映画を見に行けるという毎日を過ごしていました。 同時にギターも一生懸命やり、1日8時間ぐらい練習してました。その結果、県のギターコンクールで優勝したんですよ。大人を全部抜いて優勝したんでみんな喜んでくれて、あっ、これで夢が持てるかな?と思いました。 そして、受賞した人だけが弾くおまけのコンサートがあったんですけど、そこで、なぜか突然爪が割れちゃって。半分、べろんと割れてしまってね。 ギターで爪が割れたらもうアウトですから。音が全部変わっちゃうしね。 結局、自分の音が出せないって分かったんで、全部爪切って演奏はしたんですけど、「あ、これはもうやるなってことだな」と思って。そこでギターを置くって決断したんです。 で、残ってたのが映画しかなかった。 映画を学ぶといったら当時はまだ日大しかなかったんです。周囲にはかなり反対されましたね。進学校で、東大か京大か九大か、じゃなかったら、早稲田か慶応か上智か、それしか大学がないみたいな言い方をする。 学校が大嫌いで、教師も嫌いで、 同級生も嫌いだったんです。今は助けてもらってますけどね(笑)。 かえって「日大に行きたい!」って本気になって、勝手に願書を出して入学しました。 そして花堂監督は上京。日本大学藝術学部に進学したが、当初はカルチャーショックを受けたという。 大学は全国の映画マニアが入学してきたようなものでした。それこそ、医学部辞めてでも映画好きっていうやつが入ってきたり。映画の知識が凄くてついていけなかったんです。 僕は地方の寂しい映画館でしか、それも有名な映画しか観ていなかった。 それが東京に来たらクオリティの高い話しかしない。ゴダールとかね。ゴダールって何だ?みたいな。 もうショックを受けちゃって会話どころじゃない、これはついていけないと思いました。 そのギャップを埋めるために、食事を減らして年間450本ぐらい映画を観て、それを3年間続けたら、やっと会話が通じるようになったんですよ。 そうしたら、彼らはただの映画マニアなんだな、一緒にいても多分何もないなと思いました。 大学では、シナリオを書けと言われて、一番悩みました。 故郷では限られた人数の人間関係でしたからね、全部空想になっちゃうんですよね。材料がなきゃ無理なんだと思いました。 「人を知って、人と会話をしなきゃ無理だ」そう思って、バイトを始めました。80種類ぐらいはやったでしょうか。バーテンダー、建築現場、タイの料理屋。やれるものは全部やりました。 当時、コミュニケーション障害という言葉も知らなかったけれど、人と話せるようになれるかどうか?ということに必死でした。 大学在学中から人づてに助監督をするようになりました。最初はピンク映画でしたね。 その道に入って、大学はなぜか卒業させてもらえたんですけど、ここでも、コミュニケーションの問題がいっぱい出てくるんですよ。 映画のスタッフは野球の話と競馬の話が大好き。会話のネタを知らないと、黙って見ているしかない。全然興味もなかったし…。 やっぱり人と会話するには共通項がなきゃいけない。好きでもないけれど、当時人気の野球の選手の名前5人と、当時人気の馬の名前を3頭ぐらい必ず覚える。中身は知らないです(笑)。 そうすると一応、会話らしきものができるじゃないですか。「いい球打つよね!」って言えるわけです。あとは聞き役でいいんですよね。 そしてテレビドラマ『愛の嵐』『華の嵐』『失楽園』『永遠の仔』など数々の人気作を手掛け、2001年には『羊のうた』で劇場映画デビューを果たした。 そんな花堂監督が温めていたテーマがこのたび『蠱惑の瞳 Allure』として結実したわけだ。ところでタイトル『蠱惑の瞳』とはどういう意味を持つのだろうか? これはね、なぜか頭の中に降ってきたんです。 タイトルを考えた時に、あの沙也香の目、強烈な目、何かを訴えている目。「蠱惑」なんて言葉使ったことないのに、調べてみたらちゃんと意味が合ってて、「あ、これだ」と思いました。 編集部注)蠱惑:人の心を、あやしい魅力でまどわすこと。たぶらかすこと。 確かに、沙也香の目は終始印象的だ。冒頭では悪女のようにしたたかで自信に満ちた目をしている。それが、ストーリーが進むにつれ、儚げで哀しみを湛えた目が心に残り、いつの間にか彼女に感情移入している自分に気付く。惑わされたのは神崎や野口教授だけではない、自分もあの瞳に惑わされていたことに鑑賞後にハッと気付くのだ。 本当はこうだよっていう答えがあるんじゃなくて、「一体なぜ?彼女ってどういう人間なの?」そう思ってもらうことが僕にとってすごく大事ですね。 やっぱり人は「こういう人だよね」って判断して見るものだと思うんですよ。だけど、 この映画がたどり着いてほしいのは、NOと言うことは簡単だけど、もしかしたらNOではないかもしれない。人間の関係って、見方によって視点によって、全然変わってきますよね。 だから「こっちが正解だよ」という物語ではないんだけれども、何が正解かをちょっと考えてみたらどうだろう。「あなたが嫌いな人は、あなたとそんなに違いますか?」とかね、小さなことでいいんですよ。言葉で決め付けて、カテゴリーを決めて見るようなことじゃないんじゃないか? だから極端ですけれども、現在ウクライナとロシアの戦争とかね、 発端って人と違う、自分と違うということから全部始まってると思うんですよ。 小さな日常の中にも同じことがあって。人を好きになるとか、人を嫌いになることも、ほんのわずかなことだったりする。 人を愛するということをテーマにした話の中で、自分自身に 問いかけたり、「自分も同じことをやってこなかったか?」とちょっと考え直してみたり、何か考えるきっかけになったらいいなと思っています。 本作は海外に数ある映画祭への出展を視野に作られている。その点について花堂監督はどのように考えていたのか。 日本から海外に発信するのに、 民族とか肌の色とか、宗教とか関係なしに伝わるものをと考えたんですよ。本当に日常的なこと、どこの人たちにでもきっとあるだろうっていうこと。小さな小さな物語で、目が離せないものを作れたらいいなという感じでした。 確かに舞台は現代だが、どこか懐かしさを感じさせる映像美といい、ストーリー展開といい、昭和の映画を思わせる要素が随所にある映画だった。 僕は、勝手に「レトロスタンダード」っていう言葉を使ってます。 やっぱり映画の基本形、「古典」がもうできててもおかしくないと思うんですよね。音楽でいうクラシックみたいなことです。あえてレトロな編集のテンポもリズムも、今の10代だったらもう絶対もう飛ばしちゃうなっていうぐらい。 僕は2倍速・3倍速で 見てる人は不幸だなと思ってます。全部、 記号になっちゃいますよね。それってかなり残念なことじゃないかな。だからね、今(文化が)厳しいところに来てる一方で、レコードの復刻が増えてきているのはその反発でもあると思うんですよ。そういう意味で、レコードに似合う映画にしたというのはありますね。 映画に欠かせないのが音楽。本作では沙也香の心情を代弁するような情熱と哀しみが伝わってくる音楽が印象的だった。 花堂監督自身、「ひまわり」「禁じられた遊び」「道」など映画と映画音楽が一体化され、映画音楽というものが力を持っていた時代に洗礼を受けたという。 そこで音楽を依頼したいと監督の頭に浮かんだのが、今回の音楽担当・塚山エリコさん。作編曲家としても、キーボーディストとしても長年活躍しているベテランだ。 塚山さんとの出会いはけっこう面白くてね。 「ロンタイBABY」っていう漫画があって。当時はミドルサイズの小さな作品(ビデオ)が流行ってて、それを作ってくれってオファーがあったんですね。漫画を原作にしてヤンキーの女の子たちが喧嘩しながら友情を深めていくっていう内容です。 最初の作曲家とうまくいかなくなって、時間がなくて、さあどうする?っていう時に紹介された作曲家が塚山さん。 初対面の時には、大した会話はしてないです。テーブルで挨拶して、先のイメージの話をして、その時僕はかなり細かい注文とタイトル数を出したんですよ。「こことここの間に、こういう曲が欲しい」とか。そしたら、出てきた曲がすごい!全部気持ち良かった!僕は結構こだわるし作曲家とも時間がかかるほうなんですね。だけど塚山さんとはめちゃめちゃ波長が合って。面白いところで意外な音を入れてくれたりしてね。だから珍しいことなんですけど、オールOKだったんです。塚山さんから見ても、「何も注文されなかった…」っていうのが新鮮だったらしいです(笑)。 そして劇中で印象的なのが、心に響く主題歌「深き夢」。歌うのはシンガーソングライターの森圭一郎さん。日本縦断、アメリカ横断ツアーを行い、世界中を旅しながら精力的な音楽活動を展開している。 森くんは車椅子シンガーなんです。16歳の時にバイク事故で下半身が動かなくなって、そこから音楽の道に行きシンガーソングライターになって、長年活動しています。 そもそもの出会いは、「ヤンキー先生」で知られる義家弘介さんをモデルにした映画『不良少年(ヤンキー)の夢』(2005年・松山ケンイチ主演)を作った時に、森くんの応援者から「彼の曲を映画で使ってほしい」と僕に連絡が来たんですね。森くんが義家さんの大ファンで、自分も元ヤンだからと言っててね。 すごく熱のある音楽だったんだけど、「ごめん、曲はもう決まってるから」とお断りせざるを得なくて。そこからの付き合いです。「いつか森くんの曲を使いたいね」と言いながら20年以上経ってしまった。 今回、脚本を書いているうちに「これは歌が欲しいな」「彼の世界観と合うな」と思ったんです。で、ラッシュを観てもらって、歌詞のやり取りをして、といってもほぼ全部お任せで。一か所だけ、「人形」と書いてあったのを「ひとがた」と呼ばせたほうが良くない?って僕が言ったのと、声をもうちょっと下げてほしい、そうお願いしました。 塚山さんにも森くんへも何も言ってないんですけど、僕はこの映画にチェロが似合うと思っていた。そうしたら塚山さんはチェロを入れてくれたし、森くんも最初ギターだったのをチェロに変えてくれて。流れ的にすごくいいでしょ? 既に海外で上映され、日本でも少しずつ上映の機会が増えつつある『蠱惑の瞳』。観た人からの反応はどうだったのだろうか? いろんな受け止め方をする方がいてくれて、 それはすごくいいな!と思っているんです。例えば男性の場合は半分ぐらいは苦笑いしていた(笑)。「女って怖いよね」と言う男性もいたり。 そうかと思えば、観終わった時に涙を流して「彼女にシンパシーを感じて、自分のバランスの悪さも含めて、 言葉にできないけど…残りました」って言ってくれる人もいた。 若い人では、「わかんないです」「難しいですね」って言った人も結構いました。「もう1回見てみなきゃわかんない」って言った人もいました。 気になってもらいたかったんですよ。何かがちょっと違っていたら、登場人物の関係性も変わっていたかもしれない。人間って、ちょっと何かがずれてしまったら悲劇にもなりますよね。映画の中の人物は、本当にいる人たちなんだと感じてもらうと、 作り手としてはすごく嬉しいですね。 最後に、当WEBマガジンは音楽をメインとしている。監督にとってのCheer Up!ミュージックを伺った。 映画「ディア・ハンター」のテーマ曲で、「Cavatina」。 スタンリー・マイヤー作曲で、演奏はオーストラリアの名ギタリスト、ジョン・ウィリアムス。 ガットギターの名曲ということもありますが、映画の悲しく辛いテーマと相反してどこまでも優しく物悲しいこの音楽にやられました。 心壊れたベトナムの帰還兵たちの友情と悲しい結末。 今回の音楽に求めたのも、そういう物語を包み込むような関係だったように思います。 『蠱惑の瞳 Allure』公式サイト https://www.kowakunohitomi.com/ 『蠱惑の瞳 Allure』クラウドファンディングサイト https://motion-gallery.net/projects/KOWAKU_NO_HITOMI ◆花堂純次 プロフィール <略歴> 日大芸術学部映画学科を経て、映像の世界へ。フリーの助監督からスタートし、29歳で初監督。以降、テレビドラマを中心に活動し40代で映画監督としてデビュー、現在に至る。 映画では特に、ドキュメントをベースとした作品を得意としている。 <所属> 宮崎県観光大使。古武術・天心流合気武術の師範代 海LEOディレクターズクラブ(文化庁若手映画作家育成プロジェクト推薦団体)のスーパーバイザー <主な作品> 代表的なテレビドラマ ● 「愛の嵐」「華の嵐」などの高視聴率昼帯シリーズ ● 「失楽園」・・・渡辺淳一原作 川島なお美、古谷一行ほか ● 「永遠の仔」・・・天童荒太原作渡部篤郎、中谷美紀ほか ギャラクシー賞受賞作品 ● WOWOW「孤独の歌声」内山理名、山本太郎ほか ● WOWOW「戦力外通告」中村雅俊、風吹ジュンほか など多数 <映画作品> ● 「羊のうた」・・ファンタジー。漫画原作。小栗旬、加藤夏希他。 ● 「夢追いかけて」・・・実話をもとにしたヒューマンドキュメンタリー。 全盲のパラスイマーの成長を描く。三浦友和、勝地涼。ハリウッド映画祭 ● 「不良少年(ヤンキー)の夢」・・実話をもとにしたヒューマンドラマ。北海道余市の高校出身で国会議員となった義家弘介(ヤンキー先生〜現衆議院議員・自民党)の少年期〜青年期を描く。 松山ケンイチ。真野響子他。 ● 「あなたを忘れない」・・実話をもとにしたヒューマンドキュメンタリー。 日韓合作。 韓国からの留学生イ・スヒョン君が、ホームから転落した人を助けようとして亡くなった半生を描く。釜山国際映画祭。東京国際映画祭。モナコ国際映画祭招待作。 <イベント演出> ●全国スポーツレクレーション宮崎大会・開会式 総合演出 ●全国高校総合文化祭・放送部門・特別審査委員長他企業や学校などのPV制作 <地方文化の発信企画ほか> ●宮崎の山間部の消えかかっていた修験文化を「滝行」を通じて復活。 ●全国に20校ある 大人の社会塾「熱中小学校」の図工科講師 ●香川県丸亀市の芸術文化サポーター育成の特別講師(2019年〜現在) ●民放連・審査委員(〜2019) <講演> 早稲田、横浜国大、実践女子大ほか各地の中学、高校、専門学校での特別授業 講演。全国各地の市町村での講演など。 2019年5月〜 ●東京目黒にマルチメディア発信基地「CLEOスタジオ」を設立。総監修とプロデュース。 ●京都龍谷大学・PR動画シリーズ作成(〜2020) 2020年〜 ●ショートムービー「七福神リターンズ」制作 ●配信トークバラエティー「風の向くまま」撮影・制作開始 2021年〜 ●映像プロスタッフ養成講座のプログラム準備、配信用 無料動画作成。 ●劇場用映画 「大阪男塾・炸」撮影〜ARTS for the future支援事業 ●東映教育ドラマ「暴追の標」演出 2022年〜 ●映画「大阪男塾・炸」編集仕上げ、一般公開にむけて準備中 ●映画「碧のみち」仕上げなど https://www.instagram.com/hanadou1204/ X(旧Twitter) https://twitter.com/tajikarao https://www.facebook.com/Tajikarao/ |