作・編曲家/キーボーディスト 塚山エリコさんをリーダーに、様々なジャンルのテイストを融合させた、クールで都会的なスタイルの〜大人のための、大人によるインストゥルメンタル〜を掲げるバンドPoppin'4。
大好評の1stアルバム『Made In Manhattan』(2017年)リリースから5年、ついに2ndアルバム『from TOKYO』がリリースされました。
メンバーは塚山エリコさん(key)、土方隆行さん(gt)、コモブチキイチロウさん(eb)、渡嘉敷祐一さん(ds)という、長年日本の音楽シーンを彩り続けているベテランたちが奏でるサウンドはますますパワーアップ。そして篠崎ストリングス・セクションとニューヨークで録音されたホーン・セクションも加わりゴージャスで心地良い曲の数々は気持ちを晴れやかにしてくれること間違いなし。
今回もまたメンバー全員にインタビューさせていただくことができました!(2022年6月)



---1stアルバム『Made In Manhattan』のリリースは2017年。待望の2ndアルバムを聴くことができて本当に嬉しいです。
今回、2ndアルバムを作ろう!ということになったいきさつについて伺えますか?


塚山:2020年に、バンド結成5周年を迎えるので、その記念盤として音を残したいと思いました。が、しかし、ご存知のようにコロナが始まってしまった事で、その先の展開が見えずに計画は延びてしまいました。

---タイトル『from TOKYO』に込めた思いについて教えてください。

塚山:これは、実は1枚目を作った段階で、2枚目のタイトルは私の中では決まってた感じもあります。
本当は、今回はニューヨークには行かずに、日本ですべてを録音するつもりでしたので、1枚目はManhattan発、2枚目は東京発〜と思っていました。

---レコーディングではどのようなことが印象に残っていますか?

塚山:初日の1曲目を録音してるときに、ヴァイオリンの篠崎正嗣さんからメールが入っていて、平原まことさんが亡くなったことを知りました。
メンバーにもクルーにも、その事を告げました。
正直・・・・辛かったです。でも、現場では泣けなかった。けれど、まるでそこには平原さんが立ち会っているような気持ちになりました。この日を忘れさせないために、今日だったんだなと。そのためにも、仕事に集中するように、そして良いアルバムにするという気持ちがより強くなりました。

---そのようなことがあったのですね…。
Poppin'4のライブにも数多く参加なさっていたマルチサックスプレイヤー・平原まことさんの想い出について教えて頂けますか?


塚山:平原さんの事は、言葉に出来ないくらい今でも悲しみの中に居ます。というか、まだ信じてない部分もあります。会いに行ってないのでね。というか、会いに行けない。認めたくない・・・そんな気持ちが今でもあります。

Poppin'4と平原さんとの絆は、それはそれは深いものでした。
この出会いは私にとって、私達にとって、かけがえのないものでした。
2019年の秋頃に、体調を崩されてから私はずっと、平原さんにオファーし続けました。それが、有るときからメールを出してもお返事を頂けなくなりました。平原さんは、返事を返さないような人じゃ無い、絶対おかしいと思い始めましたが、それでも、何度もメールをし続け、ずっと私は平原さんからの返事を待ちました。録音の時までには復帰してくださるだろうと待っていました。

事実を知ったのは、お亡くなりになる一ヶ月ほど前でした。それが、私と平原さんとの最後のやりとりでした。けれど、私は平原さんと初めて仕事をしてから、35年間一緒に音楽を創ってきたし、Poppin'4とも素晴らしい時間を作れたことを大切な想い出として、これからも、いつも一緒にやっている気持ちでいるのです。いつも見ていてくださると思ってます。

---ありがとうございます。
日本での録音が終わってから、塚山さんはお一人でニューヨークに飛び、ホーンセクションの録音に立ち会われたそうですね。コロナ禍で渡米は大変だったのではないでしょうか。


塚山:はい、そうですね。1番の想い出は・・・日本出国から帰国までの間、コロナの状況が1番悪い時期でして(汗)、日本に戻って羽田空港に着いたらバスに乗せられて、そのまま強制隔離で6日間隔離された想い出が強すぎて(笑)。
隔離中はホテルの廊下にも一歩も出てはいけないという、ほぼ「監禁」状態でしたのでキツかったです。また、日本出国からNYC入国〜スタジオ入り、そして帰路の間に、PCR検査を合計で8回受けました(汗)。
ま、そのくらい皆さん慎重にやっていると言うことなのでしょうが、その印象が1番強いです(笑)。

2019年にやはり仕事で行ってますが、何度行っても「私の」NYC(笑)は変わりなく、街は待っててくれた気がしました。ただ、実は一人海外は今回が初めてだったので、ま、いろいろ珍道中もありましたが(汗)、NYCプレイヤーさん達は、前回とほぼ同じプレイヤーさん達でしたので、私の事も勿論覚えていてくださったし、あのアメリカの方々のWelcomeな雰囲気は、渡米前が日本の仕事をこなすのが大変だった疲れきってる私を(笑)癒してくださいました。
英語は出来ない私なのに、ものすごくコミュニケイト出来る、そんな場所でした。
ただ、やはりコロナの為、滞在はゆっくりは出来ませんでしたので、とんぼ返りでした。次回こそ、観光だけでゆっくり行きたいです。

---強制隔離は大変でしたね。レコーディングはどのような感じでしたか?

塚山:やはり、ファーストアルバムの時のように、ニューヨークで録音した時には、時間的なリミットがありましたので、その時間内に録りきらないとマズイ(笑、帰りの飛行機予約してるし、汗)と言うことがありましたが、今回は日本でベーシックを録る事が、良い意味でも、悪い意味でも(?笑)、感覚的にはいつもの仕事をしているような感じではありました。
ただそれは、丁寧にやり始めるとレコーディングは切りが無くなります(笑)ので、どの辺でリミットを決めるか?みたいなことが、わりとジレンマではありました。

が、まあ、私達はスタジオワークになれているので、サクサクと進められた気はします。
スタジオの音楽制作を分かってないと、ここまでトントンとは行かないはずなので、普段の仕事がとても役に立ってるなとは思ってます。




---今回のアルバムでは、篠崎正嗣さんはじめストリングスの皆さんの演奏がサウンドをさらに豊かにしていて素晴らしかったですね。
ストリングス録音の際のエピソードがあればお願いいたします。


塚山:そうですね、最近は世の中の事情により(汗)編成の多い録音の仕事は少なくなりましたが、篠崎さんのセクションとは、それは長いおつきあいになります(何十年?笑)。
劇伴、CM音楽、テレビ番組等々、やはり篠崎ストリングスは、鉄板の「歌心」で素晴らしかったです。特に白玉(持続音)の魔術師と言われてます。
ベースのコモブチ氏がストリングス録音の時に立ち会ってたのですが、サブで聞きながら「エモいですねぇ〜」と言ってくれました(笑)。

---今回のアルバムはどのような基準で選曲されましたか?
約半分が塚山さんのオリジナル。そして4曲はカバーですね。
個人的には、大野雄二さんの「Solar Samba」がPoppin'4にぴったり!と思って感激しました。


塚山:あはははは。この曲は、実は既にPoppin'4のライブのレパートリーになっていまして、私達の準備の良さは、事前にセッションで何度かやってる曲が多いと言うことも、理解の深さに繋がってる気がします。
また、ブラジリアンに精通している、ベースのコモブチ氏に一部アレンジを御願いしたので、ものすごく良い感じに仕上がっていると思います。Poppin'4、初のコーラスも歌ってますしね(笑)。

今回のアルバムの路線については、わたし的にはとても悩みました。前回よりもっとマニアックな感じにするのか、またはもっとPoppin'なポップな感じにするのか悩みましたが、co-producerでもある、ドラムスの渡嘉敷氏に相談した所「なんでもありで良いんじゃないの?」と言ってくださったので、取り敢えず、私の代表曲でまだ音源になってないものを選びました。それが、今回のオリジナル曲です。
で、全体のバランスを考えて、メンバー各自がフィーチャーされる曲を、相談して決めました。

渡嘉敷さんからは、スティービー・ワンダーの曲をシャッフルでやりたい、コモブチ氏はサンバの曲をお得意の感じで、そして土方さんには私からの兼ねてのリクエストで、全編ギターフィーチャーのバラード曲をお願いしました。
結果的に、とてもバラエティ豊かに、我々のサウンドを作れたと思っています。

---ここからは一曲ずつお伺いします。

◆1. City Girl (Eriko Tsukayama)
---塚山さんのオリジナル曲。元は野田ユカさん(key)のアルバム『カリブの夢』に収録されていたとのこと。
爽やかでホーンセクションがゴージャスですね。後半の管楽器ソロはNYのホーンのミュージシャン5人によるものだそうですが、現地でも5人リアルタイムにソロを回していってレコ―ディングされたのでしょうか。


塚山:その通りです。あのね〜(笑)あちらのかた達は、ほぼ1回目のテイクで完璧な演奏をしてくれます。そして、何かの事情で数回やり直しても、まったく完璧に出来ます。要するに・・・レベルが高い、それにつきます。何度アドリブをやっても、毎回完璧に出来ます。それは、実は凄いことなんですよね。そして、音色、ピッチ、リズム、センス、すべてが超一流です。やはり、あれを知ってしまうと、彼らにまた会いたくなってしまいます(汗)。



◆2. Mr. You (Eriko Tsukayama)
---アンディ・スニッツァーさんのサックスソロで始まり、アーロン・ヘイクさんのフルートが美しく耳を奪われます。お二人はどんな方々ですか。

塚山:そうですね〜、先ほども触れましたが、彼らは大きな心で日本人をも迎えてくれます。そして、とにかく皆な心が温かい。それらは、勿論音に出るわけですが、それだけでなく、言葉尻、視線、振る舞い〜すべてゆったりとしいて優しさがあり余裕があり尖ってません(笑)。
そこに、私はとても惹かれます。そして、全部、始めから終わりまで、一生懸命にやってくれます。毎回、感動します。

---土方さんのギターソロにもグッときますね!

塚山:土方さんも、今回は素晴らしいソロを沢山弾いてくださっています。流石、ベテラン・スタジオ・ミュージシャンだなと思う場面が、何回もありました。
彼の中では、ソロをやる時のイメージが出来ていて、それを丁寧に反映してゆく〜そんな仕事の仕方でした。ま〜、カタヤン(土方さん)が、ナチュラルトランスした時の音色とうねりは、凄まじいものがあります。

◆3. Midnight Whisper (Eriko Tsukayama)
---ストリングスの美しさが際立っていますね。
メロディーは土方さんのギター。こちらもとても美しくて胸を打たれました。


塚山:今回のアルバムは、かなり前からギターをフィーチャーする事になるだろうなと思っていました。そして、この曲は実は自分カバー曲でして・・・前回は、サックスの故土岐英史さんに吹いていただいてます。が、ある日この曲をギターでやったらどうかな?と思い、数回Poppin'4のライブでも演奏してます。それがとても良かったので、今回のアルバムには絶対収録するつもりでいました。そして全編、土方さんだけで作り上げる〜とも決めていました。生ストリングスもいれるつもりでいました。
いつか、ライブで生ストリングスとカタヤンで再現できたらなと思ってます。

◆4. Orange Sunshine (Eriko Tsukayama)
---1982年に発表された曲とのこと。
実はこの曲は塚山さんの曲の中でもとりわけ大好きで、自分で何度も演奏して元気をもらっていました。
こうしてPoppin'4の演奏、さらにホーンセクション、ストリングス、パーカッションがゴージャスに盛り上げている演奏を聴けて最高に嬉しいです。フュージョンはやっぱりいいなあ!と再認識しました。
この曲を作った当時の想い出などありますでしょうか。


塚山:記憶は、定かで無いのですが・・・確か、ヤマハ目黒センターの生徒さんの発表会のために、書き下ろしたように(?)思います。依頼されたわけですが、その後、楽譜集として大ヒットしました(笑)。
この頃は、青春時代でフュージョン界の「ザ・プレイヤーズ」の大ファンでして、そのアルバムに収録されてた、「ワンダフル・ガイズ」と言う曲の影響を受けてる気がします。
そして、まさか・・・そのプレイヤーズのドラムス「渡嘉敷祐一」さんと、何十年後に一緒のバンドを組む事になるなんて、夢にも思いませんでした(汗)。

このアドリブパートは、実はライブの時には、土方さんが手前の部分、アルバムではストリングスとエレピがユニゾっている部分をアドリブして、アルバムでギターがソロしているところをライブでは私がアドリブするという構成になってますが、今回は、あの仕掛け(笑、ハービー・ハンコックの「Tell Me a Bedtime Story」の感じでストリングスとエレピがユニゾンする)ために、順番が逆になっているわけですね。

---マイルス・デイヴィスバンドやウェザー・リポートで活躍なさったミノ・シネルさんのパーカッションもまた最高で。ミノさんはどんなお人柄ですか?

塚山:これまた、ミノもWelcomeなお人柄でして、スタジオのロビーでお待ちしていたところ、現れた途端に日本語で、「コンニチハ、ミノデス、ヨロシクオネガイシマス」と声をかけて下さいました。そして、ものすご〜〜〜〜い、良い匂いがしました(笑)。
そう、彼はフランス人でして、素敵な香水を付けてました。もう、その時点で、私はノックアウトされてました(笑)。
そして、スタジオに入ると所狭しと、見たことの無いパーカッションが沢山あって、びっくりしました。彼は、ラテンの方々とはまた違ったセンスとグルーヴで、私を驚かせてくれました。とにかく・・・今まで聴いたことの無い、うねりというかグルーヴでして、普通に16ビートをShakerを両手に持ち、振るのですがそれがものすごい世界を作り出すのです。お陰様で、私達のビートを更に光り輝くようにしてくれました。



◆5. Tenderly (Walier Gross)
---スタンダードナンバーとして有名な「テンダリー」。今回のアレンジはベースラインが独特で、16beatのバッキングもまたかっこいいですね。アレンジのポイントなど伺えますでしょうか。
ドラムとパーカッションがまたさりげないカッコよさですよね。


塚山:これは、ジャズスタンダードナンバーとしてもお馴染みですが、元々は三拍子の曲でしてね。私は昔から、それらジャズスタンダードナンバーをモダンなフュージョンにするのが好きでして、これもその代表作と言えます。今回は、絶対、生ストリングスを入れて、所謂、CTIサウンド風に仕上げたかったのですが、大成功な仕上がりになりました。とても満足してます。

また、このアンディさんの吹き方が素晴らしくて、現場で胸がキュンとなり、泣きそうになりました。ちょっと専門的な話ですが、これはテナーサックスでやると、少し音域的に無理なところがあるのですが、それが彼からの提案で、アルトで無くテナーでやろう〜と言ってくださいました。
そして、メロディーを吹き始めた途端に、その意味が分かりました。私が音域的に無理と思っていたその音を吹くと、メチャクチャに良いのです。そう、彼はそのハイノート「F」の音が、自分の持ち味な音色だと知っていたわけですね。だから、今でもそのメロディ部分に来ると、私は嬉しくて鳥肌が立ちます(笑)。

そして、この曲の間奏部分ですが、ミノをフィーチャーするつもりでいました。彼には、大体の方向性を伝えて自由にやってもらいましたが、次々に重ねていく楽器の数々。どうぞ、この部分をどうぞヘッドホーンで聞いてみてください。まるで万華鏡のように散りばめられたパーカッションの数々。実は彼は計算していたはずです。その楽器の組み合わせの妙技がすごいです。この辺の発想は、やはり他の人にはない、ミノ独自の発想とセンスだと思います。そのアイデアが素晴らしかったです。

◆7. One Way Love (Eriko Tsukayama, Lyrics by Amie)
---Vocalは、アージー・ファインさん。素晴らしい歌声、曲も切なさがあふれていてシングルカットしてほしいようなソングですね。
アージーさんは日本在住の実力派シンガーとのこと。アージーさんはどのようなお人柄の方ですか?


塚山:実は、アージーと仕事をするのは初めてだったのです。出会いは、私がお友達のライブを聴きにいった時に、そこに彼女も出演していて素晴らしい歌声とパーフォーマンスで感激しました。そして、何気に私がテーブルの上に置いておいたPoppin'4のライブのチラシをアージーが見ながら「あっ!私この人知ってるよ!」と言って、ベースのコモブチ氏の写真を指さしました。そして、なんとベースのコモちゃんとアージーさん夫妻は、昔からの知り合いだって事を知ります。
そんな事もあり、いつか〜アージーと私達が共演できたら良いな〜と思っていた事が実現したわけですね。
スタジオで、彼らが再会したときには、ものすごく盛り上がり嬉しそうだったのを見て、私も感激しました。

そして、勿論録音では、素晴らしいパーフォーマンスをしてくれたアージーさんですが、なんとご主人のグリニスさんが、スタジオでこの歌を口ずさんでるのを聞いて「もし、よろしかったら、奥様と一緒にコーラスを歌ってくれませんか?」と御願いしたら、勿論OKだよ〜と言ってくれて、思わずハプニングというか、素晴らしい息の合ったハーモニーコーラスが録れました。この辺も、嬉しい予想外のことが起きて最高なセッションとなったわけですね。

◆8. Solar Samba (Yoji Ohno)
---大野雄二さんのアルバム『SPACE KID』に収録の軽快な曲。
今回の編曲を手掛けたコモブチさんのインタビューでもいろいろお聞きしていますが、パーカッションの心地良さがいいですね。


塚山:この曲は、ベースのコモブチ氏の長年のお友達でもある、ブラジリアン・パーカッションのFrancis Silvaさんをゲストでお呼びしました。Francisとは、実は2019年の秋にやった、Poppin'4のライブでも既に共演してまして、そのパンディエロの演奏が素晴らしかったので、今回も御願いしました。なんというか、ブラジルの方も、やはりWelcomeで大らかで優しくて、私達を包み込んでくれました。Francisのソロが炸裂する、間奏をどうぞお聴きください、気分はサンパウロ〜に飛んでいきます(笑)。

◆9. Sugar (Stanley Turrentine)
---スタンリー・タレンタインのナンバー。渋くてかっこ良く、まさに「大人のための、大人によるインストゥルメンタル」がぴったり。4人によるほぼ一発録りだそうですね。その際のエピソードなどあればぜひお願いいたします。

塚山:この曲も、既にPoppin'4のレパートリーとして、ライブでは何回も演奏してました。
今回のアルバムは割と「カチッ」と、しっかりアレンジされた曲が多かったのですが、それはそれで難しいし、そしてこのように、ラフな感じのアレンジの曲をレコーディングするのも、また別の意味で難しい物があります。

まずは、本格的なオープンアドリブ(サイズが決まってない、好きなだけアドリブして良い)なので、気分を生ライブの時のような感じにシフトして持っていくのが割と大変で(これは、私だけかも知れませんが)、しかも、スタジオ内はお互いの顔が見えない位置にいるので、本当に「空気感」(笑)で、お互いを聞き合う感じでレコーディングする感じです。上手く行く時もあれば、そうじゃないときもある「生モノ」的な録音の仕方ですが、やはりこの曲を録っている時に「あ〜、やっぱり私達はバンドだったんだな、Fixedでコンスタントに7年間来たんだな」と思えました。
その時は、やはり嬉しかったな・・・お互いがお互いのことを、とても良く分かっていてね。それが相互作用のようになって、ひとつの塊となってまとまって行く〜そんな感じですかね。あ〜、辞めなくて良かった(笑)と思った曲です。

---塚山さんは、Poppin'4以外では、最近どのよう活動をされていますか?

塚山:塚山は、相変わらずスタジオアレンジャーとしての日々があります。最近は、三歳の歌姫「ののちゃん」のアルバム制作に参加しています。
演奏の方も、コロナが収まりましたら、ピアノトリオなど再開しようかなと思ってます。

---2020〜2022年、この時期に自分を支えてくれたり、元気が出たなあと思うことがあれば教えて頂けますか?

塚山:この時期の閉塞感のようなものは、かなりキツかったですが、私は先人達の事にとても興味があるので、瀬戸内寂聴さん(先日お亡くなりになってしまいましたが)や、女優の岸惠子さんなどのお話を知ることが、支えになります。こんなに頑張ってる(いや、自然に生きてらっしゃる)素敵な女性達のように、私もまだまだやらなければなと、いつも励みになります。

---2015年結成のPoppin'4。
7年を経てバンドのこういう部分が変化しているなあ、など思うところがあれば教えて頂けますか。


塚山:内情的には、いろいろありますが(笑)、メンバー皆さんお忙しい中とても協力的で、特に今回のレコーディングでは沢山の意見を出し合い、お互いが進行役のディレクターをやったり、聞き合ったりと、濃厚な時間を過ごせました。
その事に、私個人としてはとても感謝してます。
ライブは・・・、数やれば良いというモノでも無いと持論を持ってますので、お互いの良い意味での緊張感やリラックス度とかね。その辺のバランスは、長年同じメンバーでやっていると、いろいろ出てくると思いますが、なにせウチのバンドは、一度もメンバー交代してませんからね(エッヘン、笑)。その秘訣みたいな事も、皆さん大人なので、とても良くわきまえてくださってる、そこが一番大事な気がします。

---Poppin'4の今後の展望や夢について教えて頂けますか?もっともっとPoppin'4の音楽を聴きたい!というファンはますます増えていると思います。
3rdアルバムはこういう風にしたいな!など、夢があったら教えて頂けると嬉しいです。


塚山:そうですね・・・、夢は・・・もう一度メンバー四人で、ニューヨークに行きたいかな(笑)。
そして、出来れば向こうの(アメリカ人の)プロデューサーさんを立てて我々を客観的にプロデュースして欲しいですね。私達のセルフプロデュースでなくてね。その方からの、沢山の知恵をお借りしたい〜そんな風にイメージしています。が、バジェット他(汗)現実的には難しい気もしますが、「夢」なのでね(笑)語っておきます。

---どうもありがとうございました。これからのPoppin'4、ますます楽しみです。


Poppin'4『from TOKYO』アルバム発売記念Live



2022/6/27(月)
Jz Brat Tokyo(東京都渋谷区桜丘町26-1セルリアンタワー東急ホテル2階)
Open 18:00 Start19:00/20:30
チケット 前売り:7,500円 当日:8,000円



2022/7/28(木) 神戸チキンジョージ Open 18:00 Start19:00/20:30
チケット 前売り:6,500円 当日:7,000円

2022/8/24(水)
札幌 D-bop
※詳細につきましては、随時Official Twitterをご確認ください。

2022/9/10(土)
東京赤坂MZES
※詳細につきましては、随時Official Twitterをご確認ください。






『from TOKYO』Poppin'4

1. City Girl (Eriko Tsukayama)
2. Mr. You (Eriko Tsukayama)
3. Midnight Whisper (Eriko Tsukayama)
4. Orange Sunshine (Eriko Tsukayama)
5. Tenderly (Walier Gross)
6. You Haven't Done Nothing (Stevie Wonder)
7. One Way Love (Eriko Tsukayama, Lyrics by Amie)
8. Solar Samba (Yuji Ohno)
9. Sugar (Stanley Turrentine)

商品番号 : BRAVO-10012
レーベル:BRAVO RECORDS
リリース日:2022年4月30日

ゲスト :
アンディ・スニッツァー (テナーサックス)
アージー・ファイン (ヴォーカル)
グリニス“ヴォーン"マーティン (コーラス)
ミノ・シネル (パーカッション)
フランシス・シルヴァ (パーカッション)
NYCホーン・セクション、篠崎ストリングス・セクション

メンバー :Poppin'4
塚山エリコ (キーボード)
土方隆行 (ギター)
コモブチキイチロウ (ベース)
渡嘉敷祐一 (ドラム)

録音:2021年11月26, 27, 28日、12月21, 28日 2022年2月10日 オンキョーハウス (東京)
2022年1月20, 21日 パワーステーションスタジオ (ニューヨーク)




【塚山エリコ プロフィール】

職業:作曲家,編曲家,キーボーディスト、プロデューサー
12月11日生 射手座 O型 東京都世田谷区出身

略歴
音楽家として活動していた祖父母や伯父、叔母の影響で幼少よりピアノを弾き始め、高校在学中にプロ・プレイヤーとしてデビュー
コンサート、ステージライブ、TV、ラジオなどで活躍
1987年頃よりスタジオ・ワークを中心に作、編曲家として活動現在に至る
アーティストのアルバム制作、プロデュース、ドラマ、映 画、ミュージカルの音楽制作、CM等、幅広い活動を行っている
ジャズやポップス、フュージョン、ブラックミュージックを、ベースとしたアーバンで、シンプルなセンス良いコンテンポラリーなサウンドを得意としている
コンサバティブな中にも、キラリと光る Something (何か!!)を必ず折り込んで人々を魅きつけ、なによりも質の高いメロディーというものを、一番大切としている
美的平衡感覚の伴った曲創りで、自身の集大成のアルバム制作も、演奏活動も今後行っていく予定

◆2017年、ニューヨークPower Station Studio(Avatar Studios)にて、自己のバンド【POPPIN'4】メンバーにて待望のレコーディングを行った
◆ファーストCDアルバム
【POPPIN'4】 1st.ニューヨーク録音《Made In Manhattan》絶賛発売中
◆最新CDアルバム
【POPPIN'4】2nd.東京〜ニューヨーク録音《from TOKYO》絶賛発売中
ご購入は、http://poppin4.com/
まで

:日本音楽著作権協会,正会員(JASRAC)
:一般社団法人演奏家権利処理合同機構(MPN)会員

主な作品
■テレビ・ラジオ・映画等
・TBSドラマ<花王愛の劇場>『銀座まんまんなか!』作曲
・ロンタイBABY(タキコ?ポレイション/円谷映像/コロムビア「サントラCD」作・編曲/テーマ曲:宇崎竜童)
・TBSバラエティ『金スマ』『うたばん』『史上最強のクイズ王決定戦』『バリキン7』『Toki-kin急行』
  『ぴったんこカンカン』音楽等、他
・NHK「みんなのうた」<チチンプイプイ>、<ジャブジャブ音頭>編曲
・NHKラジオ「昭夫の日記」/「私たちは考える」作曲
・NHK教育「おはなしの国」作曲
 その他多数

■CD・アルバム等
【Instrumental】
・オルゴールぷらす2007年〜2009年(コロムビア)
・マザーネイチャー・シンフォニー・シリーズ4部作(テイチク・エンタテインメント)ヒーリングMusic:作曲・編曲
・Melody Of Healing:「塚山エリコ」(テイチク・エンタテインメント)ヒーリングMusic:作曲・編曲
・POPPIN'4: Made In Manhattan(キングレコード)
・プロディース、アレンジ:「まきみちる」ニューヨーク録音《My Songs From NewYork》共演;ケニーバロン(OTTAVA RECORDS)
・ソロピアノシリーズ(2019年〜)
「あの日に帰る。PIANO TIME*Café~J-POP編 -@」(キングレコード)
「あの日に帰る。PIANO TIME*Café~J-POP編 -A」(キングレコード)
 その他多数

【Vocal】
・中森明菜「ボン・ボヤージュ」:作曲(ワーナー)
・島田歌穂「ブルー・エンジェル」:作曲・編曲(東芝)
・宇野ゆうこ「金子みすゞ 」の世界:編曲
・松本さち「ぶんちゃかマーチ」作曲・編曲(ベネッセコーポレイション)
・羽生未来「いっしょに遊ぼう」作曲・編曲(ベネッセコーポレイション)
・栗原まきこ「雨のちまた雨」ときめきメモリアル・ヴォーカル ベスト・コレクション2(コナミ)編曲
・コロムビア子供向けCD多数(セトちゃんシリーズ、アニメPopマーチ・シリーズ、運動会シリーズ)
・キングレコードCDアレンジ多数
 その他多数

★その他携わったアーティスト(敬称略)
土居裕子、畠中洋、坂田おさむ、森みゆき、神崎ゆうこ、Mojo(富田一郎)、緒方恵美、国府田マリ子、山本正之、堀江美都子、栗原みきこ、田中真弓、山野さと子、中尾隆聖、内田順子、影山ヒロノブ、笹本玲奈、松本さち、岡野綾、しゅうさえこ、くまいもとこ、曽我泰久、高瀬麻里子、岡幸二郎、佐久間レイ、松野太紀、たにぞう、金月真美、小板橋えりこ、広谷順子、槙みちる、五條真弓、一城みゆ希、ソニン、佐藤弘道、その他多数

■ゲームミュージック
・「らいむいろ戦奇譚」(ゲーム&サウンド・トラックCD):作曲・編曲
・「ガーディアンエンジェル」(ゲーム&サウンド・トラックCD):作曲・編曲
・「ふらせら」(ゲーム&サウンドトラックCD):作曲・編曲
・「ときめきメモリアル」サウンド・コレクション(Instrumental CDコナミ:編曲
 その他多数

■CM音楽
・デロンギ・エスプレッソ・メーカー(監督:新藤兼人)、TAKARA TOMY社名ロゴ、豊年サラダ油、日立建機・ザクシスアーク、任天堂DS「牧場物語」、デコトモ、Comic JP、MAST
 その他多数

■ミュージカル・ステージ・イベント等
・オリジナルミュージカル『アンバランス』:作曲・編曲
・オリジナルミュージカル『シンドバットの冒険』:作曲・編曲
・テーマパーク「レオマワールド」: 作曲・編曲
・オリジナルミュージカル <豊かなうみづくり>:作曲・編曲/演出:竹邑類/テーマ曲:たけかわゆきひで
・しなの川音楽祭(編曲)
・福井高校文化祭 , 神奈川高校文化祭(編曲)
・大阪ガス科学館シアター映画 <スキッパーの大冒険> : 作曲・編曲
・『 Super Space 』 <水と光のコンサート・TOTO > :作曲・編曲
 その他多数

■その他
・ベネッセ・コーポレーション・こどもチャレンジ「しまじろう」ビデオ・ミュージック&CD音楽多数
・ひかりのくに、YAMAHA、乳幼児研究所、メイト、全家研、学研、チャイルド、他
・NHKサービスセンター「英語教材」CD音楽、NHK CD「日本の民話」他多数
・NTT支援システム・企業向けエアロビクス音楽ビデオ(NTT):作曲編曲
・楽譜出版物(ヤマハミュージックメディア)
 <塚山エリコJazz Time>
 <塚山エリコポップスコア>
 <塚山エリコBest>
 その他多数

■アーティスト・サポート(演奏)
・森みゆき/1996年
・野田ユカ/2000年
・ソニン/2004〜2005年
・右藤綾子/2007年
・小坂恭子/ 2009年
・シャープホークス/2012年
・中島知子/2013年
・ケイグラント/2017年〜

■Live.コンサート共演者(演奏)
前田憲男、八木正夫、大野雄二、石川s、猪俣猛、市原康、岡本郭男、渡嘉敷祐一、稲葉國光、江藤勲、古野光昭、ミッチー長岡、渡辺直樹、松原秀樹、岡沢章、直居隆雄、大久保明、伊丹雅博、亀山社中、原信夫シャープス&フラッツ、豊岡豊スウィングフェイス、数原晋、奥村晶、ボブ・ザング、平原まこと
 その他多数

■テレビ・ラジオ出演(演奏or ) ラブ・アタック(朝日放送)、大正テレビ寄席(テレビ朝日)、NHKガイド(NHK),歌の無い歌謡曲(NHK),英語会話English For Tomorrow(Eテレ)
トゥナイト/ミッドナイトショー(テレビ朝日)、出会いの広場(ラジオ関東)、FMヤマト(POPPIN'4),FM RedsWave(POPPIN'4)、練馬放送(POPPIN'4)、FM湘南(POPPIN'4)、湯布院ラジオ(POPPIN'4)、
 その他多数


Poppin'4 Official Website
http://poppin4.com/
Poppin'4 Twitter
https://twitter.com/poppin_4
Poppin'4 Facebook
https://www.facebook.com/poppin4/
Poppin'4 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCp1q3bZqEeXQOrw97PJ5kmA/videos

塚山エリコ Official Website
http://eriko-tsukayama.com/
塚山エリコ Twitter
https://twitter.com/erikotsukayama


<Cheer Up!関連リンク>

塚山エリコインタビュー(2020年)
http://www.cheerup777.com/tsukayama2020.html
特集:Poppin'4『Made In Manhattan』(2017年)
http://www.cheerup777.com/poppin1.html



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