【土方隆行インタビュー】

---レコーディングの際に印象に残ったエピソードなどあれば教えて頂けますか?

土方:エピソードと言えるか分かりませんが、今回の様に3日間スタジオロックアウトでのレコーディングとなると、夕食が楽しみなイベントになるんですが、塚山さんが毎回美味しい食事を手配してくれてありがたかったです。

---Poppin'4のライブにもよく参加なさっていた平原まことさんについて、想い出エピソードがあれば教えて頂けますか?アルバムのブックレットにもお名前が載っていましたね。

土方:平原さんとはもう一度ご一緒したかったです。サックスプレイはもちろん素晴らしかったですが、平原さんの奏でるクラリネットの音色が甘くてあったかくてお人柄がそのまま出ている様で大好きでした。

---今回、「You Haven't Done Nothing」ではとにかくかっこ良いディストーションギター。
そうかと思えば、「Midnight Whisper」では歌い上げるような美しいソロ。
土方さんの様々なギターの表情が素晴らしくて感激しました。このアルバムでは、どんなギターを使用されていらっしゃいますか。


土方:今回はthreedots guitarsと言う国産ブランドのセミアコ(Gibsonの335タイプ)一本で全テイクを演奏しました。
自分が表現したい音に追従してくれるので気持ち良く演奏出来ました。

---「Solar Samba」ではメンバー4人によるコーラスに驚きました!
土方さんの長年のファンでも様々なアルバムで土方さんのコーラスを聴く機会はないかと思うのですが、レコーディングはいかがでしたか?


土方:楽器を持たないとタダの人になってしまうので(笑)、コーラス録りは緊張しましたが、コモちゃんが仕切ってくれたので助かりました。

---「Sugar」は4人でのほぼ一発録りだったそうですね。レコーディングの時はいかがでしたか?

土方:「Sugar」は最後にレコーディングした曲で、スタジオの音にも慣れてライブで演っているかの様な感じで演奏出来ました。

---Poppin'4以外では、最近どのような活動をされているか教えて頂けますか?

土方:最近では諸岡ケンジ君のライブに、息子で同じギタリストの理久音(りくと)と一緒に参加しています。
それから以前サウンドプロデュースした事がある森下玲可さんのアルバムにギターと楽曲提供で参加していて、ライブもやっています。理久音(りくと)もギターと楽曲提供で参加しています。

---2020〜2022年のコロナ禍、どのようなことをお考えになったか伺えますか?

土方:コロナ禍になって思う様に音楽活動が出来なくなった事で、音楽を見つめ直す機会が与えられたのかなと思っています。

---2015年結成のPoppin'4。
7年を経て、バンドのこういう部分が変化しているなあ、など思うところがあれば教えて頂けますか?


土方:結成当初はセッション的な感じでしたが、時を経てお互いの音楽性も分かってきて、メンバーそれぞれが個性を出し合ってバンド色が強くなってきていると思います。

---どうもありがとうございました。今後のPoppin'4と、土方さんの音楽をますます楽しみに聴かせていただきます。




【土方隆行プロフィール】

1956年3月7日生まれ。 小学3年生でベンチャーズに憧れてギターを手にする。中学時代にはディープ・パープル、ジェフ・ベック、レッド・ツェッペリンに魅かれバンドを始める。 高校時代に結成したアソカは、イースト・ウエスト・コンテストでグランプリを獲得。その後、グループ名をフライングミミ・バンドと改名し、レコードデビュー。 解散後、スタジオミュージシャンとして活動を開始。 1979年、笹路正徳、清水靖晃等とマライアを結成し、5枚のアルバムをリリース。また、その間ソロ・アルバム2枚を発表している。 1983年、NAZCAを結成。3枚のアルバムをリリース。 現在はアレンジャー、プロデューサーとして多くのアーティストを手掛け、スタジオミュージシャンとしても数多くのセッションに参加している。 2001年9月、20年ぶりに初のギター・インスト・アルバム「FULLMOON」をリリースしている。

土方隆行 Twitter
https://twitter.com/KATAYAN6923




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