♪平戸祐介インタビュー

---今回、小川隆夫さんと組んでこのようなバンドを始めることになった時、どのように思われましたか?
また、小川さんとの出会いのきっかけや、お人柄など伺えますか?


平戸:小川さんは、世界に誇るマイルスフリークとしてリスペクトしていました。
また同時にインタビューやラジオ番組などでご一緒させていただいた事もあり、「いつかガッツリお仕事できたらいいなぁ」と思っていましたので念願叶った気持ちです。
小川さんは皆さんイメージする通りすごく紳士で優しい方ですよ。
常に周りに気配りしてくれる方で、こちらが恐縮するほどです。

---平戸さんは「Musical Director」とのこと。具体的にどのような役割をされていますか?

平戸:「Musical Director」という物々しい名前がついてますが…
普通にバンド内で僕が作曲してマイルスが小川さんの次に大好きすぎるというだけの話です(笑)。

---作曲は、「Reincarnation」とマイルスの曲を除いては小川さんと平戸さんの共作とのこと。
どのような感じで作るのでしょう?タイトルはどちらが付けるのですか?


平戸:僕が曲のイメージをざっとコンピューターへ打ち込みます。コードやメロディーです。
ただ、このバンドは70年代milesがキーワードですので、リズムやベースライン、コードワークは相当気を使ってます。
あとパーカッションもインド系にするか、アフリカ系にするか、で悩んだりもします。
それで大体のアイディアがまとまったのものを小川さんにお聞かせしてOKを頂いて、メンバーと共有していく感じです。

あっ、タイトルはいつも小川さんと考え込みますね(笑)。

---楽器編成について。「2サックス、2ギター、4リズム」、そしてエレクトリック・マイルス・サウンドだけれどトランペットがいないことについて、どのように思われましたか?

平戸:これは最初から思惑がありました。2サックスにしたいと小川さんに最初の段階からお伝えしてました。
イメージとしたら70年代のゲイリーバーツやデイブリーブマン、カルロスガーネットですね。
実際、サックスの栗原君はカルロスに師事してましたからね。
2ギターに関しても同じです。レジールーカスとピートコージーのイメージです。

仮にトランペッターいたらそのトランペッター相当なプレッシャーですよ(笑)。
それより天国にいるMILESが僕たちの音を聞いてくれて「get fu◯k out here」(ここから出て行きやがれ!)(※(注意) MILESなりの愛情表現です)となったら最高ですよね。だからトランペットのポジションはわざと空けてます。

---今回、平戸さんはフェンダーローズとCASIOのpx5sを演奏されているそうですね。
浮遊感のあるエレピ、今回はリズムを刻む箇所も多いのではないかと思います。
このバンドならではの、新たな平戸さんの側面という感じもしますが、そのあたりいかがでしょうか。


平戸:はい、CASIOのPX-5S (https://casio.jp/emi/products/px5swe/)を使用しています。
そのPX-5Sにマルチエフェクターをかましてます。
これが70年代のキースジャレット、チックコリアのあの70年代の凶暴な音になっていると思います。僕のスタイルの中では確かに今までなかったと思います。
新たなスタイルになっていくかと自分自身も期待しています。
このバンドではFender Rhodes Mark U Suit Case(自前)も使用しています。

---1stアルバムはライブ録音。当日の雰囲気はいかがでしたか?

平戸:ピリリとした緊張感がありましたね。でもよくよく考えてみるとMILESの70年代のアルバムはほとんどスタジオ録音はなくてライブ録音だと思います。
なのでこのバンドの出発点としては非常に好ましいと思います。

---昨年11月にリハーサルにお邪魔しました。
皆さんで意見を出し合い音楽を創っていくご様子を垣間見ることが出来て、また熱気に圧倒されました。
その後もリハを重ね、12月の「モーションブルーヨコハマ」で初ライブ、その後も順調にライブを重ねていらっしゃいます。ここまでの道のりを振り返って、どのようにお感じになりますか?


平戸: あっ、そうでしたね。別インタビューの後でしたね(笑)。
まだまだこれからのバンドですよ。これからもっともっと突き詰めていけたら良いと思います。
ただ…
メンバーが一線級の方ばかりなので…
スケジュールが全くあわない…
いつも小川さん、マネージャーの堀込さんを困らせています(笑)。

---このアルバムでは、特別予約販売が行われたことも話題になっています。(予約受付終了済)
全メンバーサイン入り四つ切サイズ写真付、レコーディング・スタジオ試聴会参加権、CDのブックレット特別枠に名前がクレジットされるなど、クラウドファンディングで言う「リターン」も豪華。
CDが売れないと言われる時代ですが、そのような中、ジャズが大好きなファンにとってはこういう企画は嬉しいと思います。届けたい人たちに喜ばれる企画というのは、新しい販売の方法ではないかと思います。
そのあたりいかがお考えですか?


平戸:常に新しい事を考えないと未来はないですからね。
今の状況を満足しているジャズミュージシャンはいないと思います。常にたくさんの方々に聞いて欲しいと願って毎日切磋琢磨しています。
僕らもその一部です。常に発信力を高めてこれからも頑張って行きます。


---平戸さんの一番お好きなマイルスのアルバムについて伺えますか?

平戸:70年代のマイルス作品はもちろん大好きですが、あえて『1958MILES』が大好きです。
マイルスとビルエバンスのコラボが本当にこの世のものか…と思うほど美しいんです。是非皆さん聞いて下さい。
ちなみにジャケットのデザインは画家の池田満寿夫 氏です。

『1958MILES』MILES DAVIS



---平戸さんにとってマイルスとは。

平戸:常に前を向いて、同じ場所にいなかった人
リスクを負っても常に新しいものを欲した人
尊敬というか尊敬を通り越して憧れでしかないです。
常に眺めているだけ…みたいな。それくらい偉大なクリエイターです。
一回だけ生で見れたんです。福岡で。遠くから…小学5年生だったかな。

---9月1日のTOKYO JAZZの出演も決まったSelim Slive Elementz。
今後の展望を教えて頂けますか?


平戸:ツアーに行きたいですね。
日本全国の皆さんにも一度聞いて欲しいです。
交通費は莫大になりますが…
小川さん、堀込さん宜しくお願いします(笑)。

---どうもありがとうございました。Selim Slive Elementzの今後も応援しております。





◆プロフィール:

平戸祐介(Yusuke Hirado)

長崎県生まれ。
ジャズ喫茶を経営する父親とクラシック・ピアノの教師をする 母親の間に生まれ、4歳の頃よりピアノを弾き始める。父親の所有する膨大なジャズ・レコードを聴きながら育ち、中学生の頃からジャズピアニストとして活動を開始。
高校時代にはNYマンハッタン音楽院のサマー・ ワーク・ショップで トップ・レベル・コンボに抜擢され、最優秀賞を獲得。高校卒業後渡米し、NYに あるニュースクール大学ジャズ科に進み、Walter Bishop Jr.に師事する。
1995 年にはRichard Davis (Bs), Winard Harper (Ds)と共演、ジャパン・ツアーで成功を収める。大学卒業後に帰国、上京し、quasimodeを結成。2012年には自身初となるソロ作品 「Speak Own Words」をリリース。好評を博す。
2015年2月をもってquasimodeが活動を休止、個人活動を充実させるべく、2015年4月に待望の2ndソロアルバム 「Voyage」をリリース。
2017年8月16日にCASIO×KADOKAWA共同レーベルMono Creationから新プロジェクト「Yusuke Hirado Prospect」の第一弾「Heritage」を満を持してリリース。


Yusuke Hirado Official Web Site
http://yusukehirado.net/

平戸祐介 公式facebookページ
https://www.facebook.com/yusukehirado.funpage

Twitter
https://twitter.com/hiradospree

FMレギュラー番組放送中!
「YUSUKE HIRADO Radio Mono Creation」
(FM長崎 毎週土曜 11:30〜11:55)
http://www.fmnagasaki.co.jp/



♪最新Liveインフォーメーション

2017年8月20日(日)
Selim Slive Elementz
「Resurrection (復活)」発売記念試聴会
@ソニー・ミュージックスタジオ (東京)
※注意:演奏はありません
■司会
小川隆夫
平戸祐介


2017年8月28日(月)
TRIO from quasimode
@本厚木CABIN (神奈川)
■MEMBER
平戸祐介 (p)
須長和広 (b)
今泉総之輔 (ds)


2017年9月1日(金)
SELIM SLIVE ELEMENTZ
東京JAZZ 2017 The Club
@渋谷WWW X (東京)
■MEMBER
小川隆夫 (g,Producer)
平戸祐介 (p)
元晴 (sax)
栗原 健 (sax)
コスガツヨシ (g)
小泉P克人 (el-b)
大竹重寿 (ds)
西岡ヒデロー (per)


2017年9月2日(土)
The Room All Stars
東京JAZZ 2017 The Club
@渋谷WWW X (東京)
■MEMBER
沖野修也 (mc)
沖野好洋[KYOTO JAZZ MASSIVE/ESPECIAL RECORDS] (DJ)
池田憲一 (el-b)
元晴 (sax)
栗原 健 (sax)
西岡ヒデロー (tp)
平戸祐介 (p)
Tetta [JariBu Afrobeat Arkestra](g)
藤井伸昭 (ds)
Hanah Spring (vo)
■Special Guest
Monday満ちる (vo)


2017年9月16日(土)
平戸祐介ソロ
菅原聡アトリエ presents vol.1 JAZZ Lounge Music
@鶴岡 菅原聡アトリエ (山形)


ソロプロジェクト“Yusuke Hirado Prospect”
BARKSのニュースより
https://www.barks.jp/news/?id=1000145077

<全国大規模インストアLIVE>
8/24:タワーレコードららぽーと磐田店
8/25:ヴィレッジバンガード名古屋中央店
8/26:HMVグランフロント大阪店
8/27:タワーレコード広島店
9/2:タワーレコード横浜ビブレ店
9/8 :タワーレコード福岡天神店
9/18:タワーレコード渋谷店
9/23:タワーレコード仙台パルコ店
9/24:タワーレコード札幌ピヴォ店



<Cheer Up!関連リンク>

KYOTO JAZZ SEXTET『UNITY』インタビュー(2017年)
http://www.cheerup777.com/unity2.html

平戸祐介インタビュー(2017年)
http://www.cheerup777.com/hirado2016.html

KYOTO JAZZ SEXTET『MISSION』特集 コメント参加(2015年)
http://www.cheerup777.com/kjs2.html

『Voyage』インタビュー(2015年)
http://www.cheerup777.com/hirado_voyage.html

『Speak Own Words』インタビュー(2012年)
http://www.cheerup777.com/hirado.html




(C)2009-2017 Cheer Up! Project All rights reserved.